切ない両片思い ページ19
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MG「………ごめん、泣かせるつもりはなかったんだ」
『ご、め………っ、わたし、なにも、』
MG「気付かなくて当然だよ。Aにバレたら今までの関係じゃいられなくなるって思った。だから必死に隠し通してた。でも……もうこの気持ちを隠すのも苦しかった、」
『そ、っか』
MG「正直に言って、ボノニと付き合ってるんだよね?」
『……ん、』
MG「やっぱりね。ちゃんと知れてよかったよ。じゃあ俺のこと思い切り振って、今。」
『え………』
MG「そうしてくれなきゃ、俺前に進めないから。」
切なそうに言うからまた胸がぎゅっとなった。だけど苦しいのは私じゃない、ミンギュだから。
『ごめんなさい………ミンギュとは、付き合えない』
MG「……ん、ありがとう。」
涙目になって私の頭をぽんって撫でた時、あぁこの感じ久しぶりだと思った。昔からミンギュに頭を撫でられると緊張した時とか不安でいっぱいな時もなんだか落ち着けるってこと、付き合ってた時のことをふと思い出して、歯止めが効かなくなってとめどなく涙が溢れた。
MG「あーもうそんなに泣いちゃ明日に響くよ?ほんとに昔から泣き虫なんだから」
『っ………ぅ、だ、だって、』
MG「ボノニが心配しちゃうよ」
『涙止まんないの………っ、』
昔は私より小さいくらいだった背も、あっという間に高くなって、20cmも差ができた。
私、本当はさ………
MG「練習生の時、俺たち付き合ってたじゃん。別れたあともずっとAのこと好きだった」
『そう、なんだ………私も、少し引き摺ってた』
MG「、そっか。今はまだ無理だけど、ちゃんとボノニとのこと応援できるように頑張るから。」
『ん………』
MG「もーそろそろ泣き止んでよㅋㅋ俺のせいでAが泣いたって知ったら、クプスヒョンとかハニヒョンにキレられるじゃん」
私の涙を拭いながらそう言うけど、私を見つめる顔はとても優しかった。
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リリィ - 面白そうな展開だったので続きを楽しみにしています (2月29日 0時) (レス) @page6 id: da37542565 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百合姫 | 作成日時:2024年2月20日 12時