顔面彫刻なふたり。 (ページ18)

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苦しみページ18

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みんなに交際報告をしようと言ったはいいものの、14人もいるとなかなか全員が宿舎に揃う日がなかなかなくて先延ばしになっていた。今日は私とミンギュしかいない。

MG「Aー、どっか行こうよ」

『やだ、ゲームする』

MG「なんでだよぉ！！二人なんてなかなかないんだから、幼なじみ水入らずで出掛けようよ！！」

『それはそうだけど』

MG「ね？じゃあ決まり」

『外行くのめんどくさい、メイクもしなきゃいけないし』

というよりも前みたいに後から二人で出掛けたのがバレて、ハンソリに怒られたくないのが一番の理由だけど。そんな真相を伝えられるはずもなく、適当に誤魔化しておいた。

MG「……俺と二人だと、なんか都合悪いの」

『え？』

MG「前に一緒に飲んだ日から俺と二人になるの避けてるよね？」

『避けてないよ』

MG「嘘だ、絶対避けてる。」

『避けてないってば。現に今、二人で一緒にいるじゃん？』

MG「俺が……どういう気持ちで今までAと一緒にいたか、なんで同じ高校にしたのかも、なんでAを追いかけて事務所に入ったのかも、分かってないでしょ」

『え、どういう意味……？』

ミンギュの顔があまりに辛そうで、何十年一緒にいてそんな顔は一度も見たことがなかった。もしかして私がミンギュに辛い思いをさせているのかと思うと、苦しかった。でも心当たりなんて何もなくて。

私は彼の次の言葉を待つしかなかった。

MG「好きなんだ、Aのこと」

『え………』

MG「こんなこと言ったら困らせることくらい分かってるよ。Aがもう俺のこと好きじゃないことも知ってる。」

『ミンギュ、』

MG「前に好きな人いないのかって聞いたの覚えてる？」

『、うん』

MG「俺、Aがボノニと付き合ってること知ってたんだ。あの時はわざと聞いた。でもいないって言ったから俺にも少しは希望があることを信じたかったんだよ。」

そんなの、知らなかった。私は知らない間にミンギュのことを傷つけていた。ハンソリと付き合ってることも知ってたなんて。

私が泣いちゃダメなのに、辛いのはミンギュなのに。

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