顔面彫刻なふたり。 (ページ13)

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眠り姫と王子様ページ13

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VN side

今日はなんだか早くに目が覚めて、リビングに行くとクオズのヒョンたちしかいなかった。

JH「おーボノニ、今日早いじゃん。おはよ」

VN「おはようございます。なんか目が覚めたんだ。」

JS「いいことだね」

SC「ハニ、そろそろA起こしてきてー」

JH「ん〜」

VN「ヒョン、今日は俺が起こしに行くよ。」

JH「あ、そう？じゃあ頼もうかな」

VN「………なにニヤニヤしてるの」

JH「なんでもないよ、青春だなって思っただけㅋㅋ」

ハニヒョンの言葉に俺とヌナの関係がバレていることをなんとなく察した。クオズのヒョンたちは鋭いからいつかバレるだろうとは思ってたけど。一応報告はマネヒョンにしかしてない、でも付き合い始めて一年ほど経つし気付いてる人は気付いてるんだと思う。

それはさておき、あの眠り姫を起こしに行かなきゃ。

コンコン

VN「ヌナ、入るよ」

声掛けはしたけれど、もちろん応答なし。扉を開けて部屋の中に入ると、お気に入りのクマのぬいぐるみを抱きしめて寝ていた。その寝顔があまりに可愛くて、写真に収めると思わず笑みが溢れた。

VN「ヌナ起きて」

『…………』

VN「A」

『…………』

あぁ、全然ダメだ。
今日の彼女はかなり手強いらしい。

『………はんそら、』

VN「起きたの？」

『…………』

VN「なんだ、寝言か」

『………だいすき、』

思考回路が停止するってこういうことを言うのかもしれない。ヌナはどちらかというと愛情表現が少ない方だ。こんなご褒美があるなら毎日俺が起こしたいくらいだと思ってしまった。それだとヒョンが拗ねるから言わないけど。

可愛すぎて起こしたくなくなってきた、この寝顔をずっと眺めていたい。二人だけの世界ならいいのに。

VN「ヌナ、本当にそろそろ起きて。時間なくなるよ。」

『ん〜………』

体を揺らして起こすも、寝返りを打つだけ。こうなったらとぽってりしたその唇に俺のソレを重ねた。

VN「起きた、おはよ」

『おはよ……キスで起こされたのはじめて、』

VN「だってヌナがなかなか起きないから」

『ロマンチックなことするね。ぎゅーしよ、ハンソラ』

VN「う、うん」

寝起きのヌナは甘いとヒョンたちが言っていた、それは本当だった。

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