8.兄ちゃんの心配 ページ8
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Ran Haitani si no
蘭「は?」
竜「何?どうしたの、兄ちゃん」
蘭「Aが………」
竜「!?、な、なんだよ、Aがどうしたんだよ!!」
「同じクラスの子と帰るから大丈夫。バイク持ってる男の子だから心配しないで。」とAからメールが来ていた。いや逆に心配するわ。騙されてねぇ?バイク持ってるってことは渋谷の不良か?こんな抗争さっさと終わらせて
竜「はぁ!?男と帰る!??」
「おいおい、喧嘩中によそ見してんじゃねぇぞ。」
竜「黙れよ。俺は今、イライラしてんだよ殺すぞ。」
竜胆はそう言って、寄ってきた男の関節をキメて、男は悲鳴をあげた。総長と副総長はノシた。それよりAが心配すぎてどうにかなりそうだ。一ヶ月前にストーカーに遭って、怖がらせたばっかなのに。もし悪い不良で、どこか遠くに攫われでもしていたらどうする。学校なんか通わせなくてよかったんじゃねぇか。不安だけが俺の頭の中を駆け巡った。
蘭「竜胆、渋谷行くぞ。もしAが危ねぇ目に遭ってたらチーム丸ごと潰す。」
竜「りょーかい。」
もしものことを考えて一旦うちへ帰ったが、Aはいなかったし帰った形跡も見つからなかった。どこのどいつか知らねぇが、俺たちの大事な妹に手出すような奴は誰であろうと殺してやる。
竜「なぁ兄ちゃん、この辺って東卍のシマじゃね?」
蘭「東卍ねぇ…………」
プルルルルルル
竜「!……Aからだ、」
蘭「竜胆、貸せ。もしもしA!!今どこにいる!?」
『え、今から家帰ろうとしてた所だけど………蘭兄なんでそんな焦ってんの?』
蘭「は?無事なのか?」
『無事だよ。クラスメイトと一緒にいるってメールしたじゃん。』
竜「ハーーー……んだよ、男と一緒だっつーから攫われたのかと思ったわ。」
『あ、竜兄も一緒なの!?ねぇねぇ聞いて。私、女の子の友達できたんだよー』
竜「そうか、よかったな。んで?今どこ?迎え行く。」
『武蔵神社。』
蘭「は?」
竜「おいおい待て待て、それ東卍の集会場所じゃねぇの!?クラスメイトってまさか不良か!?」
『あ、これ言っちゃダメなやつか。』
能天気すぎる妹に俺たちは今日も振り回されている。
出したことのないスピードでバイクを飛ばし、武蔵神社へ向かったのだった。
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作者名:ゆ | 作成日時:2023年10月15日 22時