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小瀧
神「 俺さ……Aのこと一目惚れやってん。小学校入学した時に隣の席で可愛いなって。それから話すようなってもっと好きになった。」
神ちゃんの話す声は震えていて目にはどんどん涙が溜まっていってる
でも止めることはせず神ちゃんの話を聞いた
神「 まあ小学校入学したばっかりやったし付き合いたいとかそらなかったんやけど、中学入ってAとしげが両片想いって知ってん。」
そういえばそうだった
産まれた時からずっと一緒の姉ちゃんとしげはお互いから好きってオーラが滲み出てた
幼稚園の頃なんて
'' Aな、だいきくんのこと好き! ''
'' だいきもAちゃん好きやで!おっきくなったら結婚しような! ''
なんていつも言ってた
'' おれのねえねやし!絶対やらん! ''
まだガキやった俺は二人の会話を聞いてそんなこと言ってたっけな
せやから二人はきっと付き合って結婚までいくんじゃないかと俺も親も思ってた
神「 あの二人、産まれた時からずっと一緒やん?やから俺なんかじゃ無理やって分かってても諦めきれへんくてアタックしまくってん。ほんで、高校入ってからダメ元で告白したらOKもらえてさ、めっちゃ嬉しかってんなあ。」
小「 神ちゃん………… 」
神「 ほんっまにAのこと好きやからもしおらんくなったらって考えたら怖くてたまらんねん……。」
小「 俺も姉ちゃんおらんくなるとか考えたないしめっちゃ怖いよ…… 」
神「 こんなにずっと好きでやっと叶った俺の初恋やのに、幼馴染みの頃から大切にしてきたAを失いたくない。だからさ、あいつのこと一緒に支えていこう? 」
涙で潤んだ瞳ででもしっかり俺の目を見てそう伝えてくれた
あぁ、姉ちゃんの彼氏がこの人で良かった
そう思えた瞬間だった
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作者名:ともぴょん | 作成日時:2020年4月2日 2時