虹 の 白 い 天 使

虹 42 ページ42

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酒「 ……あの、！ 」



『 なんなん？マジでうっといから、一人にしてくれへん？ 』



酒「 はぁ、そっちこそ何？私の彼氏に色目向けないでもらっていい？ 」






最初に声掛けられた時は、さっきと同じように申し訳なさそうな顔してたのに反抗すればこのザマ。





色目向けてへんし、流星横取りしてきたのそっちやろ。




なんて。






流星はうちの彼氏でも元彼でもなんでもない。ただのメンバーやのに。









酒「 流星くんは私のなの！！あんたなんかに絶対渡さないから、」



『 勝手に言うとけば？別に取ろうとも思ってへん 』



酒「 っ………流星くんのこと好きなくせに！ 」



『 気持ちぐらい、勝手やん……。流星のこと好きでおることすら許されへん？うちだってあんな奴早く諦めたいよ！！！ 』









大声出したらビクってする酒井さん。








うちやって諦められるものなら早く諦めたいんよ、でももうこんなに好きになってしまったんやもん。





簡単に諦められるわけない。






最近は流星と話す時は喧嘩しかしてないし、酷いことばっかり言われてるのに。





好きな気持ちは増すばかりで、辛くてしんどい。









『 あなたみたいな可愛くて計算高くて今までなんでも手に入れてきたような人にはうちの気持ちなんか一生分からんやろうね、』



酒「 分かんないし分かりたくもない。私は、流星くんを取り留めておくためならなんだってする！ 」









流星はもう多分、うちの味方なんかしてくれへん。





好きな人に拒否されるってこんなに辛いんやね、こんな気持ち初めて知った。









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