虹 の 白 い 天 使

虹 26 ページ26

.









泣きそうやった、なんでか分からへん。





流星が辛そうにしてるのを見たらうちまで辛くなって、そんな顔させてるのが自分やからもっと辛い。




自分の気持ちがわからん、どうしたらええの。







『 ちょっとだけ、』



藤「 え？ 」



『 ちょっとだけ……待ってて、ほしい。って言うたら、わがままかな、』



藤「 っ、！？待つよ、いつまででも待つ 」






優しい流星はそう言うてくれた。




うちが早く決めなあかん、そんなことはいやってぐらい分かってるの。






『 ご飯、食べよっか 』



藤「 うまそ 」



『 お口に合うか分からんけど(笑) 』



藤「 Aが作ったんやもん、美味いに決まってるやん、」






この人はうちをドキドキさせる天才かもしれへん。








藤「 んーま！！ 」



『 良かった(笑) 』



藤「 なんかさ、」



『 ん？ 』



藤「 新婚さんみたいやね 」



『 ッ…… 』



藤「 ふは、顔めっちゃ赤いで(笑) 」



『 ………誰のせいやと思ってんの。すぐそうやってドキドキさせるねんから、』



藤「 ドキドキしてくれてんねや？ 」



『 や、ちょ、りゅーせ、ちか、っ！？ 』



藤「 ごめーーん、可愛すぎてチューしてもうた(笑) 」



『 はよご飯食べて！！ 』



藤「 ふふ、はぁい 」









自分の顔が感じたことないぐらい熱いのも、異常なほどドキドキしちゃうのも、一緒におって楽しいのも。






ちゃんと理由は分かってるのに。







藤「 なぁ、今日一緒に寝る？ 」



『 っ！？寝ません！！また神ちゃんに怒られたくないもん！！ 』



藤「 照れてるだけちゃうん？(笑) 」



『 ち、違いますー！！！ 』









うちは何をそんなに躊躇ってるんやろうか。









.

虹 27→←虹 25

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す