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眩しい ページ7
やけに天気がいい。
一歩外に出てみれば太陽は明るくて、あれ、昨日はどんな天気だったっけなんて。
わからなくなる。
もっと薄手のパーカー羽織ってこればよかった、って後悔。
｢あれ、二郎じゃん！｣
大学の構内は賑やかだ。
ふらっと歩いていればずっと同じサークルにいた友人に声をかけられた。
｢久しぶり｣
｢元気？｣
｢元気だよ｣
｢いいなぁ、二郎は｣
友人の片手にはノートが握られていて空きコマなのかコーヒーも持っていた。
｢何がだよ｣
｢もう、単位の取得終わってんだろ？｣
｢バイトもせずに授業出たからな｣
｢くそう！羨ましい！｣
そうだ。
バイトなんてしたことない。
勉強しかして来なかった。
｢就活は？｣
｢まだ｣
｢受けたの？｣
｢受けてない｣
友人は｢勿体ない！｣と声を上げる。
｢早く始めれんじゃん、折角だぜ？｣
｢わーってるよ｣
何になりたいかわからない、なんて。
自分が情けないのは1番自分がわかってる。
｢まぁ、頑張れよ｣
肩にポンッと置かれた手。
ありがと、と呟いた頃には友人はもういなかった。
あーあ、こんなところで何やってんだろ。
用事もないのに大学なんて来たりして。
続く (更新停止中)
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作者名：Aida | 作成日時：2018年6月28日 21時
