おかえり ページ4
結局、１日家にいた。
部屋に篭っていたから気付かなかったけど
いつの間にか四郎と五郎は帰ってきていて
下の階からやいやい、楽しそうな会話が聞こえる。
五郎｢じろくーん！｣
五郎の声が聞こえて部屋から顔を出せば階段の下で手を振っていた。
｢おかえりー｣
五郎｢ただいま｣
｢なに、どしたの？｣
五郎｢ご飯、何がいい？｣
｢えぇー。何でもいいよ｣
五郎｢ほら、しろー！｣
俺の返答に五郎は楽しそうに笑う。
その横で四郎が｢ありきたり！｣なんて突っ込んだ。
｢なになに｣
あまりにも2人が楽しそうだから階段を降りる。
五郎｢晩御飯、何がいいって答えるかの予想してたの｣
五郎がニコニコ。
四郎｢ごろーが絶対じろくんは何でもいいって答えるってさ｣
四郎がニヤリ。
制服を着たままカバンもそのまま。
二人して同じ格好で言うものだから面白い。
｢皆、そう言うでしょ｣
五郎｢そんなことないよ。一くんは魚って答えるし｣
四郎｢さぶは唐揚げ｣
呆れたように笑う2人はこういうところ、ソックリだ。
いつの間にかご飯担当は2人だった。
一くんは仕事だし
俺とさぶはなかなか帰ってこなかったもんな。
2人が一番に帰ってくるから、って任せてたんだな俺。
｢俺も手伝うよ｣
四郎｢じろちゃん、邪魔しないでよ？｣
五郎｢何が出来るかなぁ｣
その前に、着替えてきてもらおう。
休むものも休まらないよ。
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作者名：Aida | 作成日時：2018年6月28日 21時
