9『自分の姿』 ページ10
ご飯食べ終え食器を片付けた
その間にお風呂の準備をしている赤井さん
秀「先に入っていいぞ」
『では、お言葉に甘えて…』
「ああ」と短く赤井さんが返事をする
髪洗い身体を洗って湯船に浸かる
これから大丈夫かな…なんて考えても仕方ない
赤井さんと話してると落ち着いていられる
1人になるとネガティブなことしか考えられずどんどんと底に沈む
自分の顔みて
身体を見て
汚く感じていく
消えたい
ザプッ
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赤井side
風呂の準備を済ませ
Aに先に入るように促し書斎に入った
パソコンを見てこれからのことを考える
1時間は過ぎただろうか
なかなか上がる気配のないA
風呂の時間が長いだけなのか…
気になって声を掛けることにした
秀「おい、大丈夫か?」
と浴室の扉の前で声を掛けるが返事がない
逆上せてるのか?
悪いと思いながらも少し扉を開ける
いない?…いや、湯船に浮かぶ髪の毛を見つけ溺れてるのだと気づく
急いで湯船に手を入れて持ち上げる
その時、彼女の身体を見てやけにアザや傷が多いことに気づいた
だが、今はそれどころじゃない
秀「おい!A!」
頬を軽く叩くが反応がない
その場に寝かせ人工呼吸を試みる
手がピクリと動いたのを確認して口を離す
『んっ…!ゲホゲホ』
秀「大丈夫か!?」
『あ…かい…さ…』
秀「ああ…肝が冷えたぞ…」
『あ…れ…わた…し…』
状況がわからないのか目線をキョロキョロと動かしている
『……あ。
すみません。出ていってもらってもいいですか。』
秀「あ、ああ。すまない。」
彼女が自分の格好に気づき
俯き言葉を放つ
そうだろう。
彼女は見られたくなかったはずだ。
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作者名:稔 | 作成日時:2020年4月4日 17時