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朝のお仕事 feet_sgizw ページ14

目覚ましの音×sgizw


リ…リリ…リ…リ…


微睡みの中、どこからか音が聞こえる。


リリリリリリリ…


だんだんと音はクリアになって、


頭の中に入り込んでくる。


あ、起きなあかんな。


リリリリリ


バシッ



うるさい。



古典的な目覚まし時計を止めて、体を起こす。


2度3度瞬きをして、体をうんと伸ばす。


ベットから降りて、カーテンを開けると

清々しい朝の光が入ってきた。


時間は7時00分。


「さて、朝食作り始めますか。」


ケータイを手に、部屋を出た。


TwitterやらLINEやらを確認しながら、

洗面所で歯を磨いてリビングに向かう。


カーテンを開け、窓も開ける。

テレビを付け、エプロンを着てキッチンに立つ。


朝食はいつもの同じもの。

スクランブルエッグとちょっとしたサラダにトースト。

そして忘れちゃいけないプロテイン。

ぱぱっと作って、パンをトースターにぶち込む。



さて、問題はここからだ。


時間は7時15分。

「今日は何分かかるかねぇ…」

俺はエプロンを脱いで、伊沢の部屋へと向かった。




「伊沢ー朝ー。起きろー。」


「……ん″ー…………」


そう。こいつ、本当に朝が弱い。

無人島の時でも弱いもんだから大爆笑した。


「伊沢ー!朝!」

「……………んー…5ふ…」

「そう言って30分も二度寝したのどこのどいつよ!」

「…………」

「こら!ほら!起きる!」

「ん″っ……あー…」


無理やり布団を剥がして、どかす。

それでも起きようとしない。


「伊沢…!」

こうなったら奥の手だ。

……何度もこれで起こしてるから奥の手とは言い難いが。

俺は伊沢を無言でくすぐり始めた。


「ん…っふ…はやめ…っはははあーやめてください…」


「じゃ起きろ」


「いやです」

それなら無言でくすぐり続けるしかないな。


「っはっはっは…分かった!起きるって!止めろ…ふふ」


「もー素直に初めっから起きなさいよ!」

「嫌ですよー…」

「いーまは…25分。おはよう。伊沢。」

「おはようございます。須貝さん。」




「はいあさごはん。」

「ありがとうございます。では。」

「「いただきます」」




これが、日常。

…なんだかんだ言って、この時間。嫌いじゃない。

これからも、

お前に一番早く「おはよう」が言えますように。

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作者名:藍知 & ゆーふぉ。 x他1人 | 作成日時:2020年7月2日 23時

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