アイビーが運ぶ幸せは

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続き

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side 宮舘


渡｢じゃーな｣

阿｢うん、バイバイ｣

宮｢気をつけて｣


最後に翔太が楽屋を出ていって、阿部とふたりきり

この間とは違って、多分、お互いに緊張してる


阿｢あのね、ごめん、嘘ついた｣

宮｢え？｣

阿｢お礼がしたいって言ったの、嘘なんだ｣


じゃあ、なんのために...


阿｢ホントにごめんなさい！｣


言葉を失った俺を、怒ってると勘違いしたのか
ひたすらに謝ってくる阿部

待って待って、別に俺怒ってない


宮｢阿部、俺怒ってないよ。
それよりも、なんで？｣

阿｢それは...｣


怒ってないと言えばホッとしたような顔になり、
どうしてか聞けばまた緊張した顔に戻る

ぎゅっと口を閉じて、なにかを決心しているようだ

そしてパッと顔をあげた


阿｢...これを、渡したかったの｣


阿部が持っていたのは、さっき見たオシャレな箱

えっと、え？


阿｢...舘様が、好き、です｣


耳を真っ赤に染めあげて、うるうるな瞳で見つめられる

阿部が、俺を、好き...？

なにかの夢じゃなくて？

これは、実際に起きてる？


宮｢それ、ホントなの...？｣


思ったより声が震えてて、俺ダサいなぁ、なんて


阿｢俺嘘つかないもん...さっきついたけど｣


言ってることが矛盾してるのが自分でもわかったのか、
恥ずかしそうに笑う

その笑顔にもキュンとしてしまう俺は、きっと末期だ


宮｢俺も、阿部が好きだよ｣

阿｢うそ...｣

宮｢嘘じゃない。
ずっとずっと阿部しか見てないよ｣


そっと箱を受け取ると、阿部の目から涙が零れた

思わずその涙を拭ってやると勢いよく抱きついてきたから
その細い腰に腕をまわした

あぁ、ずっとこうしたかった


阿｢好き、舘様が好き...大好き、｣

宮｢うん、俺も阿部のこと大好きだよ｣


自分から告白する未来を思い描いてたけど、
阿部から告白されるこの現実もいいかもしれない

涙でぐちゃぐちゃだけど、そんな顔も好きだよ


宮｢ホワイトデー、楽しみにしてて｣

阿｢とびっきりのやつ想像しとく｣


くふふ、とふたりで笑いあって、
引き寄せられるように唇を重ねた





渡｢やっとくっついたな｣

岩｢わかりやすすぎるんだよなぁ｣

ラ｢お互いは気づいてなかったけどね｣

向｢あのふたり鈍感やもん｣

佐｢んね、なんでだろーね｣

目｢俺の阿部ちゃん...｣

深｢俺の同期...｣

ラ｢はい、帰るよ｣





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遅くなりました^^;

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