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弐拾陸話 ページ33

Aside


傷が塞がり、任務に最近やっと復帰した




今回も任務でとある小さな集落の護衛



その集落は稀血の人が大半を占めているようで



鬼に襲われる危険性が高いから、とのこと。






村長「鬼狩り様ですか?」




『はい、鬼殺隊の愛染と申します』



村長「わざわざこんな遠い集落まで足をお運び


  いただきありがとうございます」


『いいえ、大丈夫です



 これがボクのお仕事ですから』




そう言って微笑み




夜まで集落を巡回する




集落には御年寄が多く、子供は視認した限りでは



5人ほど。




御年寄が多く、子供が少ないとは……




この小さい集落の中でも



少子高齢化が始まっているのか





_夜






家の明かりも徐々に消え始め



辺りはぼんやりとして、すこし不気味だ








っ!!






鬼の気配がして、振り向くと




ざっと数えて20体程の鬼




その親玉の鬼の目には数字が刻まれていた



下弦の鬼か……






『おい、鬼共。ボクが相手してあげる



 朝まで狂ったように楽しもうよ……』






ここからは、長い戦いになりそうだ









『ハァッ……まったく……



 往生際が悪いなぁ』





ボクは刀に着いた血を振って落とす




手応えをまったく感じなかった




しかし、油断はできない




嵐の前の静けさ



夜明けまでは気が抜けない









『ハハッ……楽しいよ!!



 こんなに楽しいのは初めてだ……!!』




鬼「て、てめぇ……狂ってる……」



『狂ってるさ!興奮してる……!!



 血が沸騰しそうだよ!!



 愛の呼吸 捌ノ型 愛の涙』






……何体鬼を斬っただろう




100から先は数えてない



自分でも分かんないくらい戦いを楽しんでる





動かしづらかった義手もこの夜明けまでの間に




違和感はどこかへ消えた






……気味が悪い




可笑しい



自分のことなのに








今のボクはまるで







"化け物"





狂ったように鬼の頸を刎ね、





自らの傷もなりふり構わず戦い




標的を見つけると赤子のように歓喜の声を上げる







……猗窩座と1戦交えてから





どこか可笑しい



気がする





next……

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ゆりなんぽん - 更新大丈夫ですか?ゆっくりでも大丈夫ですよ。あ、どうもどうもです。リキュール様の作品大好きです!いろんな作品見ていきます! (2020年4月1日 11時) (レス) id: 3ac698d03c (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - リキュールさん» うわぁぁぁぁ!!!!最高です!!主さん!!お気に入り作者登録させていただきます!! (2020年1月17日 19時) (レス) id: ed9a1c1451 (このIDを非表示/違反報告)
リキュール(プロフ) - 紗奈さん» 分かりました!主は百合が大好物なので((殴……有難く書かせて頂きます!!笑 (2020年1月16日 19時) (レス) id: f25e698725 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - はじめまして!いきなりで申し訳ないんですが、主さんの百合話が見てみたいです…!しのぶさんのところドキッとしました…! (2020年1月14日 22時) (レス) id: ed9a1c1451 (このIDを非表示/違反報告)
わたぼこりくも - まさか本当に載せてくれるなんて…あんな雑魚絵で申し訳ありません。有難う御座いました。 (2019年11月18日 16時) (レス) id: 13f0cd8008 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リキュール | 作成日時:2019年11月2日 20時

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