炎柱が愛してやまない愛柱の少女の話【鬼滅の刃】

拾漆話 ページ22

炭治郎side


死なない？！





魘夢は頸を切っても死ななかった




列車にへばりついて微笑んで俺を見る




魘夢「素敵だね。その顔


　 そういう顔が見たかったんだよ。


　 うふふふ。


　 頸を切ったのにどうして死なないか
　
　 教えてほしいよね。

　
　 いいよ、俺は今、気分が高揚してるから。




　 俺はこの列車と融合した！！


　 この列車の全てが俺の血であり

　
　 肉であり


　 骨となった」




っ……！？



ま、まさか……



魘夢「うふふっ！！その顔！


　 いいねいいね

　 分かってきたかな？


　 つまり







　 この列車の乗客


　 二百人余りが俺の体をさらに強化する


　 ための餌、そして人質。


　 ねえ、守りきれる？


　 君達2人で


　 この列車の端から端までうじゃうじゃいる

　 人間たち全てを



　 おれに"おあずけ"させられるのかな？」


『っ！！…炭治郎くん！！



　煉獄様達を呼んで加勢してもらって！！



　早く！！』


愛染さんにそう言われ、大声で



伊之助や善逸、煉獄さんの名を叫ぶ



すると、伊之助が飛び出てきて



列車を守るように頼んだ




『……炭治郎くん、ボク達も行こう』


炭治郎「はい！！！」





Aside


厄介な事態になった



想定外だった。こんな事態は。



『愛の呼吸 壱ノ型


　 愛染！！！』



禰豆子「む〜！！」




禰豆子さんの声がして




そちらを向くと、禰豆子さんの腕は鬼によって






動かなくなっていた






『その手を離せ！！



　愛の呼吸 肆ノ型


　愛籠！！』




鬼をバラバラにして


禰豆子さんの方を向く


『大丈夫ですか？』


禰豆子「む〜！！」


『……無事でなによりですよ』








炭治郎sid


善逸達や煉獄さんは起きたのか？



禰豆子は？！



目の前の人達を守るので精一杯だ



まずいぞ、どうする


連携がとれない


後ろの車両の乗客は無事だろうか？



くそぉ！！


狭くて刀をも振りづらい





煉獄「うーん！！



　 うたた寝している間に


　 こんな事態になっていようとは！！


　 よもやよもやだ！！



　 柱として不甲斐なし！


　 穴があったら入りたい！！」




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