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雅紀
お前は
さわっても、さわっても
遠く感じるんだよ。
いつか
俺を置いて
どこか遠い所へ
いってしまいそうで
時々
俺は不安で仕方なくなる。
だから
俺は
時々、こうしてお前を
力一杯
ぎゅうっと抱きしめてしまいたくなるんだ。
ｷﾞｭｳ･･
雅紀の背中に回した手に力を込め
強く抱きしめると
「･･しょぉ･･、ちゃ･･？」
腕の中から
雅紀の小さなつぶやきが聞こえてきた。
あぁ
きつく抱きしめすぎたみたいだ。
雅紀が目を覚ました。
「どうしたの？」
いつもと同じ
鼻にかかった甘えたさんの声で
優しく問いかけてくる。
覗き込むと
俺のすぐ目の前に
わずかな月光の光をひろいキラキラと輝く
雅紀の黒い目があった。
綺麗な目･･。
そんな綺麗な目で
真っ直ぐに俺を見つめてくるお前に
お前が消えて
いなくなってしまいそうで
不安なんだ･･
なんて
そんなこと言える訳がない。
お前と同じ事を言っていた平尾さんが
突然
この世を去ってしまったように
お前が
俺の目の前からいなくなってしまったら
どうしよう･･
あの番組収録の時
そんな考えが
頭をよぎってしまって･･
一度考えてしまうと
もう
それが頭っから消えなくて
不安で
不安で
どうしようもないんだ･･
なんて
言える訳がない。
何も言えない代わりに
俺は
ぎゅうっと
もっと力をこめて
雅紀の細い体を抱きしめる。
「･･なに？どうしたの？」
温かなお前の声を耳元で聞きながら
雅紀の骨が軋むぐらい
ギュッと
ギュッと強く抱きしめる。
くふふ･･
雅紀の柔らかく笑う声･･。
「怖い夢でも見たの？」
小さい子をあやすみたいに
雅紀は
俺の背中をポンポンと優しくなでた。
「大丈夫だよ。俺が側にいるよ。」
雅紀の長い腕が
俺のごつい体を柔らかく包み込む。
「ずっと、側にいるからね。」
大丈夫、大丈夫だよ
と
繰り返すお前の声が優しすぎて･･
じわりと涙がにじんできた。
「･･約束、だぞ」
俺がそう言うと
雅紀は
ふふ･･
と
また優しく笑って
俺のこめかみの辺りに
ちゅっとキスを一つ落とした。
うん、約束･･
掠れる声でそうつぶやくお前の体を
俺は
もう一度
きつく、きつく
抱きしめた････。
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はっしー(プロフ) - すみれさん» すみれちゃん、読んでくれてありがとう。そしてすごくステキなコメントまでくれてありがとう！そうなの。丸ごと全部包み込んでくれる強さがあの人にはあるの！泥の中から真っ白な花が咲くように全部浄化してくれそうに思っちゃう。そんな風に思ってしまう私は心底葉担。 (2019年9月22日 18時) (
レス) id: 6a89c59bf2 (このIDを非表示/違反報告)
はっしー(プロフ) - るなさん» るなちゃん、こんにちは。読んでくれて本当にありがとう。るなちゃんもまちゃきさんのこと連想しちゃった？一緒だね。なんかね、私なんかが思うよりずっとまちゃきさんは強いんだろうけど、どーしても儚げに思えてしまうのよ。この地上に繋ぎ止めて！って思っちゃう。 (2019年9月22日 18時) (レス) id: 6a89c59bf2 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 新章おめでとうございます♪分かる！はっしーちゃんの気持ち分かるよ。雅紀は世の中の嫌なものを丸いごと包みこんで それでも世界は美しいって言える強さと儚さがあると思うの。やっぱ天使かな？どこかに行かないように翔ちゃんにしっかり抱きしめていて欲しいよ。 (2019年9月22日 8時) (レス) id: 3f829ab055 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - はっしーちゃん、新章立ち上げ嬉しい！そして、平尾さんの言葉…私もあれを見ていて真っ先に雅紀のこと思い出して泣いちゃった。おんなじだ、おんなじだよ(泣)だから、翔ちゃんが雅紀をぎゅっと抱き締めてくれて、とても安心したよーーー。 (2019年9月22日 7時) (レス) id: 443fb289cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はっしー
作成日時：2019年9月21日 10時
