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雪の上で座ったまま、潤くんは雅紀にストールをふわっとかけた。
雅紀は、今度は潤くんになされるがままで、おとなしくぐるぐるストールを巻かれていた。
ストールを巻き終わると、潤くんが雅紀のおでこに手のひらをあてて何か言っている。
雅紀は、小さく首をふって笑った。
「熱、ないみたいですね‥。」
ニノがそう言った。
智くんは、さっさと外灯の方に歩いて行った。
「智くんは、写真撮ってなにするんだろう？」
「さぁ？ 絵の参考にでもするんじゃないですか？」
「あぁ、なるほど‥。」
潤くんも立ち上がり、雅紀に両手を差し出した。
雅紀は素直に潤くんの手を握り、よいしょっと立ち上がる。
その時、
潤くんが、雅紀の両手をぐいっと引っ張ったから、
雅紀はバランスを崩し、潤くんの腕の中に倒れ込んだ。
雅紀を捕まえた潤くんは、ちらっと俺たちが見ている窓を見上げ、ニヤリと笑った。
潤くんのその笑顔を見てニノが、
「何、あの顔。」
とつぶやいた。
雅紀をギュッと抱きしめたまま、潤くんは雅紀に何かささやいた。
すると、 雅紀がパッと俺たちの方を見上げて、にっこり笑った。
潤くんの腕の中から抜け出し、
両手を挙げてブンブン振っている。
思わず、手を振り返しちゃう俺。
ふと、ニノの方を見ると、ニノも指先をぴらぴらと揺らしてる。
その恥ずかしそうな仕草がなんかおかしい。
「？ 翔さん、なに笑ってるんですか？」
「ふふ、なんでもないよ。
手なんか振らなくていいから、早く帰って来たらいいのに。」
「本当ですね。」
あったかい部屋に早く帰っておいで。ニノと二人で待ってるのに‥。
雅紀が俺たちの方に手を振ってる間、
潤くんは写真を撮ってる智くんを連れに行っていた。
潤くんと智くんに呼ばれたのだろう。
雅紀は、弾かれたようにピョンと後ろを振り返った。
そして、降りしきる雪の中、外灯の下で手招きしてる智くんの方に駆けだした。
けど、途中で立ち止まり、背中を丸めた。
肩が大きく揺れてる。
両手で顔を覆ってるのが見えた。
「 ‥ 咳 こんでる ‥ ？」
「‥んん‥、分かんない‥。」
なんともどかしい。この部屋からは、確認できない。
潤くんと智くんが、慌てて雅紀のもとへ駆け寄っていった。
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はっしー(プロフ) - さっこさん» さっこさ〜んっ！私のお話からまちゃきの儚い所と無邪気な所、感じ取ってくれたの？！ありがとう！めっちゃ嬉しい！私もいつも自分の頭の中の儚いまちゃきに悶絶してます。はぁ〜、まちゃきが好きだぁーーーーっ！って私も叫んじゃう！（笑） (2014年6月22日 19時) (
レス) id: ffd063135a (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - こちらもお邪魔します！はっしーさんの描く雅紀の笑顔が「そうそう、そうなのよ〜♪ って私の好きな雅紀そのもので悶絶してます。彼の儚さと無邪気さ....あー好きだぁぁぁ (2014年6月20日 9時) (レス) id: e1cede3d34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はっしー
| 作成日時：2014年6月20日 0時
