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握られた手をふりほどくことなく
相葉さんが
また、前を向くのが気配で分かる。
そして
消え入りそうな震える声で
「吐きそう・・・。」
って、つぶやいた。
Ｎ「大丈夫、振りも歌も完璧。
あなたが吐きそうでも
あなたの体は、全部覚えてる。」
Ａ「・・・ん。」
相葉さんの指を握ったまま
自分の指の腹で
相葉さんの手の甲をそっと何回かなでた。
けど、指先は冷たいままで
なかなか、あったかくなってこない。
Ｎ「まーくん、緊張する時は
あなたの好きなモノを思い浮かべてよ。」
Ａ「好きな‥、モノ？」
Ｎ「そうです。」
ひな壇の一番後ろの席で
誰にも聞こえないように
声を落として
ささやく俺。
Ｎ「まーくん、目をつぶって‥。」
相葉さんは
・・・・(つぶったよ。)
と言うように、鼻を鳴らしてくれた。
俺は
相葉さんの冷たい指先を
自分の手のひらの中できゅうっと握りしめた。
Ｎ「まーくんの好きなモノ‥、言ってみ？」
Ａ「・・・唐揚げ」
やっぱりね♪
それが最初に来ると思ってましたよ。
Ａ「昼寝」
Ｎ「うん‥、それから？」
Ａ「ん〜、ひなたぼっこ」
Ｎ「ふふふ‥」
Ａ「ふかふかの布団」
Ｎ「うん、それから？」
(この人、眠たいの？)
Ａ「焼き肉、ゴルフ、マンガ、温泉」
Ｎ「いっぱい出てきますねぇ。」
(お‥、指がだんだんあったかくなってきましたよ。)
Ａ「えーっとね、野球、カラオケ」
Ｎ「それから、それから？」
(よしよし、指先がほかほかだわ。
もう、リラックスできたかな？)
Ａ「それから・・・、ニノ。」
Ｎ「///・・・っ？！///」
思わず
あなたの方
バッと
振り返っちゃったじゃないですか。
Ａ「くふふふふ、ニノのその顔〜♪」
ちぇっ、人をからかうくらいの余裕が出てきたってことですね。
いいでしょう、それぐらいでないと、ね？
指先もホカホカ。
さっきまで青白かったあなたの顔色も
良くなりました。
さ、これで本番いけますね。
Ａ「・・・ニノ、ありがと。」
また、真っ直ぐに前を向いたまま
ぽつり
つぶやく相葉さん。
私も
ホカホカしてきました。
よし、
それじゃあ
頑張りましょうかね。
・・・という、本番中のちょっとしたできごと。
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なるちゃん(プロフ) - うーん、楽しい時間でした！ありがとう！ (2018年9月2日 10時) (
レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - はっしーさん» こちらこそいつも素敵なお話ありがとうございます!!最初の方からはっしーさんの作品読んでるわたし的にはっしーさんのお話はないと違和感なんです(笑)むりせず頑張ってください！ 観察日記またかいてください(小声 (2013年5月22日 0時) (携帯から) (レス) id: d1bffad711 (このIDを非表示/違反報告)
はっしー(プロフ) - みずきさん» 読んでくれてありがとう！共感してもらえて、これまたとっても嬉しい！こんなど田舎であくせく働いてる私の書くお話を「好き」って言ってもらえるなんて、涙が出そうなくらい嬉しいです。ちょっと気持ち的に弱ってたので、ものすごく感動してます！本当にありがとう！ (2013年5月22日 0時) (レス) id: ffd063135a (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - お久しぶりです！やっぱりはっしーさんのかく嵐さん大好きです！にのあい担的に最高です！四つ葉な彼がかわいい件わかります!! (2013年5月22日 0時) (携帯から) (レス) id: d1bffad711 (このIDを非表示/違反報告)
はっしー(プロフ) - 薫子さん» 四つ葉なまちゃきさん・・・、もう、頭の中に焼き付いてて、消えないの。もう、私の細胞レベルにまでしみ通ってますわ。たぶん、まちゃきさんを見たら好きにならずにはいられないって、あらかじめ私の中ではプログラミングされてたんだと思う。それぐらいあの人が好き♪ (2013年5月21日 22時) (レス) id: ffd063135a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はっしー
| 作成日時：2013年2月25日 22時
