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ソファの隅っこに追いやられた翔ちゃんは
クスクス笑い出した。




S「その発掘現場は
それまで道路が通ってた所だったんだぜ。
そんな一万年前の地層まで掘って
わざわざいたずらを仕込むなんてめんどくさいこと
誰がするかよ!」

A「あ‥、そっか。
じゃ、なんで一万年前の葉っぱが真緑だったんだよ!」


興奮冷めやらぬ俺の肩に両手を置いて
まぁまぁと、元の座ってた位置まで押し戻された。




S「これは、あくまでも教授の推測だけどな
一万年前
どっかの山で土砂崩れが起こった。
押し寄せてくる大量の土砂。
その土砂に森の木々はなぎ倒されただろうな。
その時に
ちょうどいい具合に
一枚の葉っぱが土砂の中にのまれて
ペターッと、まるで真空パックみたいになっちゃったんじゃないかな。」

A「ペターッと‥?」

S「そう、ペターッと。」


翔ちゃんがそう言いながら
左手の手のひらを上にしてさしだすから
俺は
その手のひらに上に
自分の手のひらをぺたっと重ね合わせた。





ふふふふ‥





お互いの顔を見合わせて笑ってしまう。





S「不思議だろ?」

A「うんっ!」





重ねた手を組み合わせて
にぎにぎしてたら

ふふ‥

いいこと思いついた♪





A「ねぇ、翔ちゃん。
じゃあさ、今この瞬間
俺たちも完璧に真空パックされちゃったら
一万年間
このまま?」



S「ぶっ!
お前、一万年後開封された途端
塵になって飛んじゃうんだぞ!」

A「あ、そっか。
それは、やばいやばい。笑」






ふふふふ‥




お互いの顔を見ながら
肩を寄せ
笑い会う俺たち。







一万年前の太陽の光を浴びて
緑に芽吹いたその葉っぱ


一万年後
太陽を浴びて
砕けてしまうなんて





なんか・・・


不思議で
せつない、ね。

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なるちゃん(プロフ) - うーん、楽しい時間でした!ありがとう! (2018年9月2日 10時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - はっしーさん» こちらこそいつも素敵なお話ありがとうございます!!最初の方からはっしーさんの作品読んでるわたし的にはっしーさんのお話はないと違和感なんです(笑)むりせず頑張ってください! 観察日記またかいてください(小声 (2013年5月22日 0時) (携帯から) (レス) id: d1bffad711 (このIDを非表示/違反報告)
はっしー(プロフ) - みずきさん» 読んでくれてありがとう!共感してもらえて、これまたとっても嬉しい!こんなど田舎であくせく働いてる私の書くお話を「好き」って言ってもらえるなんて、涙が出そうなくらい嬉しいです。ちょっと気持ち的に弱ってたので、ものすごく感動してます!本当にありがとう! (2013年5月22日 0時) (レス) id: ffd063135a (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - お久しぶりです!やっぱりはっしーさんのかく嵐さん大好きです!にのあい担的に最高です!四つ葉な彼がかわいい件わかります!! (2013年5月22日 0時) (携帯から) (レス) id: d1bffad711 (このIDを非表示/違反報告)
はっしー(プロフ) - 薫子さん» 四つ葉なまちゃきさん・・・、もう、頭の中に焼き付いてて、消えないの。もう、私の細胞レベルにまでしみ通ってますわ。たぶん、まちゃきさんを見たら好きにならずにはいられないって、あらかじめ私の中ではプログラミングされてたんだと思う。それぐらいあの人が好き♪ (2013年5月21日 22時) (レス) id: ffd063135a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はっしー | 作成日時:2013年2月25日 22時

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