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Ｓ「あのさ
雅紀が『お水』って言ってるの聞いて
ちょっと高校の時の化学の授業を思い出しちゃって・・・。」
Ｍ「化学？」
Ｓ「そう。」
Ａ「なになに？授業中にやらしーことしたの？」
Ｍ「バカ！ そっちの話から離れろ！」
Ａ「いてっ！ 頭ぶつなよぉ。」
きゃいきゃいじゃれ合う二人をうながして
俺たちは階段をおりだした。
Ｓ「あのな‥
退職間際のおじいちゃん先生が化学を教えてくれてたんだけど
その化学のおじいちゃん先生が
授業中に
『櫻井、Ｈ２Ｏってなんだ？』って聞いてきたんだ。」
手すりに手をかけて
ぐるーんと踊り場で回る松潤。
Ｍ「まー、Ｈ２Ｏってわかる？」
Ａ「あー、俺をバカにしてる！」
階段２，３段残したところから
ぴょん、と
雅紀は、踊り場に飛び降りた。
Ａ「俺だって、それくらい知ってますぅ。
お水でしょ？」
Ｓ「ブー！ はずれ〜。」
Ａ＆Ｍ「えっ？」
Ｓ「えっ？、てなるだろ？
俺も、『お水』って答えたんだけど
『違うっ！』って言われて・・・。」
Ｍ「違うって‥、お水でしょ？」
Ｓ「ふふふ
そのおじいちゃん先生が言うには
化学式のＨ２Ｏは『水』で
『お水』は、話し言葉なんだって。」
Ａ「えぇ〜？ そんなの、おっかしいよ！」
Ｍ「そんなものなんかな‥？」
納得できないっていう顔の二人。
特に雅紀は
「お水も、水も一緒じゃん！
へーんな先生！
しょーちゃんは間違ってないよ！」
って、プリプリしてる。
Ｓ「あめつちの
さんそのかみの こいなりて
すいそはついに みずとなりにけり」
俺がそうつぶやくと
二人とも
キョトンとしてる。
Ｍ「翔さん‥、今のなに？」
Ｓ「化学のおじいちゃん先生が
その時に詠んでくれたんだ。」
Ａ「しょーちゃん、もっかい言って？」
Ｓ「あめつちの 酸素の神の恋成りて
水素は終に 水となりにけり」
Ａ「おじいちゃん先生の歌？」
Ｓ「ううん、石川啄木が中学生の時に詠んだ歌だって。」
Ｍ「へぇ〜‥。」
Ｓ「酸素が水素に恋をして
自分の二つの腕で
水素をぎゅうっと抱きしめた。
ぎゅうって抱きしめられた水素は
酸素と一緒になって水になっちゃった‥っていう意味かな？」
Ｍ「ふぅん、面白いね。」
松潤は
うんうん一人で何度もうなずいてるけど
雅紀は
なんか神妙な顔をして
じっと何かを考えてるようだ。
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なるちゃん(プロフ) - うーん、楽しい時間でした！ありがとう！ (2018年9月2日 10時) (
レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - はっしーさん» こちらこそいつも素敵なお話ありがとうございます!!最初の方からはっしーさんの作品読んでるわたし的にはっしーさんのお話はないと違和感なんです(笑)むりせず頑張ってください！ 観察日記またかいてください(小声 (2013年5月22日 0時) (携帯から) (レス) id: d1bffad711 (このIDを非表示/違反報告)
はっしー(プロフ) - みずきさん» 読んでくれてありがとう！共感してもらえて、これまたとっても嬉しい！こんなど田舎であくせく働いてる私の書くお話を「好き」って言ってもらえるなんて、涙が出そうなくらい嬉しいです。ちょっと気持ち的に弱ってたので、ものすごく感動してます！本当にありがとう！ (2013年5月22日 0時) (レス) id: ffd063135a (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - お久しぶりです！やっぱりはっしーさんのかく嵐さん大好きです！にのあい担的に最高です！四つ葉な彼がかわいい件わかります!! (2013年5月22日 0時) (携帯から) (レス) id: d1bffad711 (このIDを非表示/違反報告)
はっしー(プロフ) - 薫子さん» 四つ葉なまちゃきさん・・・、もう、頭の中に焼き付いてて、消えないの。もう、私の細胞レベルにまでしみ通ってますわ。たぶん、まちゃきさんを見たら好きにならずにはいられないって、あらかじめ私の中ではプログラミングされてたんだと思う。それぐらいあの人が好き♪ (2013年5月21日 22時) (レス) id: ffd063135a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はっしー
| 作成日時：2013年2月25日 22時
