崩される日常2 (ページ2)

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50話ページ2

Ｓ side

嘘だろ？やっと近づけたのに。なんでだよ。

I 「雅紀？それ本心なの？」

A 「うん。そうだよ。本心。」

O 「あーばちゃ「もう帰ってよ。｣

A 「全部話したんだから。帰って。
もう二度と俺に関わらないで。」

そう言って雅紀は俺ら4人を追い出した。

＿それから二学期が始まり、相変わらず雅紀は

保健室登校だった。廊下ですれ違うこともあるけど

雅紀は知らんぷり。保健室に顔を出してみれば

カーテンを締め切ってベッドで寝ている。

確かに、避けないし逃げなくなった。

本当にお互い何も知らない関係に戻ったように、

俺達は雅紀の視界に写らないようになった。

それから約1ヶ月。

俺らは生田先生に保健室へ呼ばれた。

J 「どうかした？」

I 「雅紀の事でね。最近さ、口数が減ったんだ。

雅紀と先生達が出会う前までは、保健室でも

俺とは普通に喋ってた。

雅紀から話しかけてくることもあったけど、

今は俺が話しかけても曖昧な返事しか

しないんだ。

今日さ、珍しく屋上に行ったんだよね。

あんなに見たくない景色だって言ってたのに｡

少し様子を見てきてくれないかな？｣

Ｓ「でも、俺達関わるなって。」

I 「先生達は学校指導をしにここに来たんでしょ?

だったら、仕事しろよ。俺も忙しいの。

いい？頼んだからね！」

そう言って生田先生は出ていった。意外と怖ぇ。

Ｎ「行ってみますか？」

Ｓ「そうだな。」

O 「俺、メンタル持つかな。」

J 「大野さんが弱気なんて珍しいね。」

みんな緊張してるのがヒシヒシと伝わってくる。

Ｓ「はぁ。着いてしまった...。」

J 「くずぐずしてもしょうがないな。行くか。」

4人で意を決して、屋上の扉をあけた。