崩される日常 (ページ42)

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40話※訂正済ページ42

Ｎ side

なんてことを...。酷すぎる。残酷すぎるよ。

まだ中学生だった子供がしたっていうの？

俺は、今、生まれて初めて人の恐ろしさを知った。

A 「お前らが俺の背中にこの傷を彫った直後に

担任が教室に入ってきて、そこで初めて

俺が暴行を受けてることが公になった。

お前らは逮捕され、少年院へ入れられた。

期間は5年。俺の受けた傷はそんな短い時間で

消えるはずないのに。大人は権力や、財力を

持つ奴らを庇い、保護する。

そこで俺は思い知らされたんだ。

この世界で俺は助けてもらえない。

見捨てられる側の人間なんだって。

絶望した。生きる気力を失った。

だけど、救い出してくれる人がいたんだ。

斗真くんだけが俺を絶望のどん底から

救い出してくれた。

なのに、お前らはずっと俺に付いてくる。

お願いだから、消えてくれよ。

俺を苦しめないで。

謝罪なんていらない。そのかわり、

死ねよ。消えろ。

頼むから消えてくれ。もう嫌なんだ..

俺の..ﾊｧ..前に...ｯ現れないでﾊｧｯﾊｧｯ....ｯ」

そう言ってまーくんは過呼吸になりだした。

Ｎ「まーくん！！」

I 「雅紀！」

そう叫び生田先生は雅まーくんを横にした。

I 「君たち。雅紀をどれだけ追い詰めてたか
分かっただろ。もう二度と俺達に関わるな。
何度謝ろうと、後悔しようと、絶対に
許さない。早く出ていけ。」

そう言うと、生田先生は雅紀の治療を始めた。

J 「お前ら。帰れ。早く！」

潤くんが青年達を家から追い出した。

O 「あーばちゃん。君は一体····。」

まーくんが苦しんでいる中俺達4人はまーくんの

抱えていたものを受け止めれずに、ただ

立ち尽くすしかなかった。