崩される日常 (ページ24)

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22話ページ24

J side

翔さんが倉庫の鍵を開け、扉を開いた。

扉を開いた瞬間、中からもの凄い熱気が出てきた。

慌てて中に入れば、そこには相葉がゴミ袋の山の

上に倒れていた。

O 「あーばちゃん！
しっかりして！聞こえる！？あーばちゃん！」

必死に大野さんが呼びかける。

季節は7月。この猛暑日に窓も通気口もない倉庫に

人を閉じ込めるなんて、犯罪だぞ？

俺は、これを子供がやったのかという信じられなさ

と、今目の前で目を開けることなく大野さんに

抱えられている相葉をみてただ立ち尽くすしか

なかった。

Ｓ「生田先生呼ばないと！
ほかの先生も呼んできて！潤！潤!!」

翔さんの言葉で我に返る。

今しなければいけない事は相葉を助けること。

なんとか我に返り、校舎へと走り出した。

バンッ!!

J 「生田先生！相葉が！！」

I 「すみません、今怪我人を病院に送り届けて
帰ってきたんです。
雅紀は見つかりましたか？」

J 「いいから！とにかく早く俺と来てください！」

と生田先生を引っ張りながら倉庫に向かった。

相葉の元へ着くと、生田先生は

I 「雅紀！？これは一体！？」

Ｓ「呼吸はしてます。熱中症だと思われます。
生田先生、治療お願い出来ますか？
事情は後ほどお話します！」

I 「分かりました！」

O 「俺達はさっきの生徒のところへ行こう。

あーばちゃん。待ってて。」

そう言って大野さんは相葉の頭を撫でた。