崩される日常 (ページ23)

今日:14 hit、昨日:3 hit、合計:72,932 hit

21話ページ23

Ｓ side

Ｎ「とにかく探して見ますか？」

O 「そうだな。探しいこう」

俺達4人は相葉を探しに行くことにした。

生田先生は怪我人がタイミング悪く来室したため

俺達に一任された。

どこを探すべきか。屋上はまずないな。

そんなことを考えながら職員室の前を通ると

2人の女性の先生が何やら騒いでいた。

Ｓ「どうかされたんですか？」

女教「あ、いえ大した事ではないのですが。
ごみ捨て倉庫の鍵が見当たらないんです。
今日は14時に業者の人が回収しに来るのに
鍵がないと倉庫開けられないから回収して
貰えないんですよね～。」

なんだ。そんなことか。今はそれどころじゃない。

J 「とにかく相葉を、探そうぜ。」

Ｎ「えぇ。」

探し始めて30分。校舎のどこにもいない。

ってことは、外か？なんて考えながら

俺達は中庭の、方に出た。その時3人の男子生徒と

すれ違った。ニノがその男子生徒に

Ｎ「あ、君たち。相葉雅紀どこかで
見かけなかった？」

と尋ねれば、男子生徒は、

生徒「え！？いや知らないです。
僕達忙しいので失礼します！」

と足早に立ち去ろうとした。すると、智くんが

O 「ちょっと待って、君たち。
あーばちゃんの場所知ってるんじゃないの？」

と、いつもの穏やかな雰囲気とは別に、

今まで俺たちですら見たことない冷めた表情で

生徒と尋ねた。

生徒「いや、知らないです...」

O 「じゃぁ、そのポケットから出てる鍵何？」

え？鍵？

Ｓ「潤！ニノ！」

そう合図して生徒3人を俺と潤、ニノで1人ずつ

逃げないように押さえ込んだ。

その隙に智くんがポケットから鍵を抜き取り

名札を確認した。

【ごみ捨て倉庫】と書かれていた。

今日はごみ捨ての日ではない。

ごみを回収される日だ。生徒が持ってるなんて事

自体おかしい。

まさか？

O 「君たちの顔は覚えたから。
もし、あーばちゃんになにかした場合
それなりの処分になるからね。｣

そう言って智くんは近くを通りすがった体育教師に

O 「あ、先生！この3人の生徒を生徒指導室に
連れてってもらえますか？緊急を要する
自体なんです。お願いしますねっ」

と早口で伝えごみ捨て倉庫に走って行った。

慌てて追いかける。

そして、ごみ捨て倉庫の前につき、

急いで鍵を開けた。