崩される日常 (ページ19)

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17話ページ19

A side

この汚い街を綺麗と言った教師の事を

理解出来なくてつい喋りすぎてしまった。

A 「喋りすぎたみたい。俺、もう案内したから
戻る。｣

そう言って立ち去ろうとした時、櫻井という教師が

Ｓ「相葉。君が思ってるより、この街は綺麗さ。
君はまだ子供だからこの広い街の一部しか
知らないだけ。俺らが教えてやるよ。
この世界の素晴らしさ、そして、この世界に
住む人たちの素晴らしさを。」

その言葉に揺るがなかったなんて言ったら嘘だ。

少しだけ興味を持った。だけど俺はやっぱり...

A 「そんなものは幸せに育った人だから言える。
俺の事を知らないからそんな軽い事が
言えるんだ。この街に限らず、この世界は
残酷で虚しいものだよ。」

Ｓ「だったらお前のこと教えてくれよ。
俺達はお前のことが知りたい。」

A 「俺の事なんか知る必要はないよ。
どうせ仕事でしょ？任務でしょ？
そんなもので容易く人の領域に踏み込むな。」

O 「あーばちゃん。君は誤解してるよ。
俺達はただ君を｢うるさい。

A 「聞きたくない。黙れ。俺にはあんた達の力は
必要ない。綺麗事は所詮美化された幻想に
過ぎない。俺に押し付けないで。｣

そう言って俺は屋上から立ち去った。

どうしろっていうんだよ。斗真くん、助けて

早く帰ってきてよ。息苦しいんだ。

何かが俺の中に染み込んでこようとするんだ。

これは何？誰か教えてよ。