崩される日常 (ページ11)

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9話ページ11

Ｎ side

教員室に戻った俺ら4人はさっきの男子生徒について

会議する事にした。

Ｎ「彼の生徒名簿借りてきました。
えーっと、名前は相葉雅紀、学年は2年。
高1の11月にこの学校に転入して来てますね」

Ｓ「あ、転入生なんだ。」

Ｎ「えぇ。転入してきてから1度も教室には登校
してませんね。」

J 「え？1度も？転入初日から保健室って事？」

Ｎ「そーみたい。えーっと、家族構成は､､え？」

J 「どうした？」

Ｎ「家族構成の欄にも保護者の欄にも記入が
無いんですよね。おかしいな。」

Ｓ「生田先生に聞いた方がいいのかな。」

O 「ねぇ、にの。それ見してよ。」

そう言って大野さんに名簿を取られた。

Ｎ「ちょっと、まだ見て｢えー！

突然大野さんが大声をあげた。

Ｓ「どうしたの智くん？」

O 「あーばちゃん凄いよ！定期テストや模試とか
とにかくすべての試験、１位だよ！」

J 「まじ？」

O 「カッコイイ上に頭いいなんて完璧じゃん。
あぁ、俺もう1回あーばちゃんに会いに行こ！」

Ｎ「やめときなさいよ。あなた変態呼ばわり
されてるのよ？」

智くんに呆れていると、翔さんが

Ｓ「とりあえず、情報が少ないから
相葉についてもう少し調べてみるよ。
それからだね、行動するのは。」

Ｎ·J·O 「了解」

Ｎ「ちょっと、大野さん。
あなたが仕切りなさいよ。
あなたリーダーでしょ？」

O 「翔くんがしてくれてるんだからいいでしょ？
俺は今あーばちゃんに夢中なの！」

Ｎ「その相葉さんの件について話し合ってるん
だけど？」

ったく。大丈夫かな、この先。