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お断りします ページ40

「で、えーと、ここからが、実は本題なんですけどねw」


いきなりかしこまったマネージャーさん
な、なんですか?怖いんですけど


「本当ならばもっと早く提案して移動してもらうべきだったんですが…ちょっとゴタゴタしていて今頃になってしまい…」

はい?移動って??

「うちの会社で管理してるマンションの部屋がいくつかあるんですが、Aさん、今回の滞在ずっとあのホテルですよね?」
『…はい』
「今、うちの部屋で空いてる所がちょうどあるんですがAさんが韓国に滞在してる間、そこを使ってもらおう、って話になってですね」

『え、えー?いやいや、そんな。お気持ちだけで本当十分です。そこまでしてもらうなんて』
「いや本当ならば怪我をさせてしまったあの日から使ってもらうのが一番だったんです…でも部屋のクリーニングやらなんやらで結局こんなに時間がかかってしまって…逆にとても申し訳なくて」
『申し訳ないだなんて、私のセリフですよ。本当に、ね。お気持ちだけ、ありがたくちょうだいしますから』


そう言って席を立とうとすると


「Aさん!待って!…実は…もうその部屋に、あいつらが、Aさんが身の回りで必要そうな物勝手に揃えて準備しちゃってるんです…」

は、はい?なんて?

「だから、メンバーの奴らにチラッと話したらやたら乗り気になってですね…コップだの布団だの買ってきて勝手に置いていってるので…本当、Aさんが来てくれないとどうしたらいいのか…」
はーーっとため息をつくマネージャーさん


…マネージャーさんも大変だなw

『でも、治療費も出してもらってるのにそこまでしていただくなんて…ばちが当たります』
「そんな、重く考えないでください。僕ら、というかあいつらの好意、受け取ってやってください。あいつらも何かちゃんとお詫びしたがってるんで…お願いします」


泣きそうな顔で何度も何度も頭を下げられ…
そんなマネージャーさんを見てたらなんか、とても、自分が悪者になった気がした



う、周りに変な目で見られてるし



『…分かりました』
会社の管理するマンションに移ることを承諾した私


「良かった!!大した所じゃないし、気軽に過ごして貰えばいいですから。では!早速荷物取りに行きましょ!ね!さ、さ!」



あ、あれ?
少し前まで困り切って泣きそうだったマネージャーさんが途端に元気になって私の荷物を持って席を立ったんですけど!



…誰の入れ知恵だ?

サプライズ→←マネージャーさん



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作者名:ぬな | 作成日時:2016年12月29日 17時

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