SAVE ME (ページ27)

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ホソクside ページ27

ホソクside②

練習を終え、シャワーを浴びた僕たちは、若干まだソワソワしつつも今日の懇親会の場所へ向かった

個室に案内されると
「やー、お前ら頼むから始めだけでも大人しくしろよ？」マネヒョンが言う
「そうだよ、仮にも僕らアイドルだぜ？最初が肝心」
ジンヒョンが意味の分からない事を言うがみんな当然のように、無視
「やー！ヒョンが真剣に話しして…」
と、ドアが開く
みんなの視線がそちらに集中した

「あ、あ、無理」
中に入ろうとするもそこから動かなくなるヌナ
後ろにいたユンギヒョンが入れ、と押しても頑として無理！の一点張りで…入れ！無理！の押し問答が始まる
何やってんだ

見かねた僕は立ち上がってAヌナの所に行き、手を取った「wwwとりあえず入りましょう？」
観念したのか大人しく座るヌナ
ユンギヒョンは当たり前のように隣に座った。反対側の隣ではテヒョンがすげーヌナを見てる。おいおい、見過ぎだよ。しかも枝豆を一粒渡してるし。どうした

何を飲むのかヌナに聞くとビールと答える。怪我してるしやめたら？と言う意見もあったが、どうしても飲みたいと言うヌナの希望だ

乾杯をすると、待ってましたとばかりに一気に飲み干したヌナ。あ、ダメだ。すげー面白い。ツボだ。お代わりどうぞ？

そして質問タイムが始まる
年齢やら日本の話。などそれぞれ気になることを聞いていた

ちなみに歳上だとは思っていたけど、思ったよりもう少し上だったので本当に驚いた
日本人は童顔と言うのは有名だけど、ヌナは本当に若く見える

そして質問が尽きた頃、急にテヒョンが
「僕たちの事、知ってる？」
とたぶん僕ら全員知りたいけど、ちょっと聞くのも怖いと思っていた質問を投げた

いや、だってこれでも世界で人気のアイドルと自負してますよ？ツアーのチケットは秒殺だし？
全く知らない、と言われたら本当泣いちゃうかも。

ヌナの答えは…
僕らの名前や歌は少し知っていたけど、ちゃんと防弾少年団だと理解できたのは病院に行く途中、マネヒョンに聞いてから、だそうで

うーむ。何とも中途半端な
いや、僕らもっと頑張らなきゃだ

それにしても、ヌナ、だいぶ酔ってきた？目がトロンとしてきてる。そしてよく話し、よく笑い、ジェスチャーもデカい

でも今日は悲しそうな笑顔じゃない
心の底から笑ってるヌナはすごく綺麗だ

そう感じた時、僕の鼓動が早くなった
…少し、少しだけ
でも、早くなった鼓動に気づかないふりをしなければいけないぞ…ホソク