SAVE ME (ページ24)

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ユンギside ページ24

ユンギside③

「今日、なんかユンギヒョン機嫌いいよね～」
「そりゃこの後お楽しみがあるもんねぇ！てか俺も送り迎えしたかったのにな…」
「テヒョナ、お前が行くと大騒ぎになりそうだからやめとき？ファンに見つかったらまた迷惑かかるよ？楽しみは後にとっておこう！」
「ぶーーーぅ」

クオズ…俺に内緒で話してるつもりなんだろうが、声がデカくて丸聞こえなんだよ

でも今日はそんな奴らも何故か可愛く見えるな

は？
てか俺そんなに楽しみじゃないし！
ただ申し訳無さがあるだけで。浮き足立ってるのはメンバーだろ。あのジョングクでさえ心配するほどの高テンションだ。

さて、そろそろ時間だな

「じゃ、行ってくるわ」
「ヒョン！ヒョン！6時だからね！場所間違えないでね！Aさん必ず連れて来てよ！」
テヒョンの攻撃と

「…ワザと間違えて他の場所行ったりしないでくださいよ」
耳元で囁いて悪い顔してニヤリと笑う…マンネ

面倒だからまとめて無視して練習室を出た

何処にいるか分からないファンに見つからないように、ホテルから少し離れたところに車を停める。

ふーーーっ
少し緊張して電話する
…出ない
番号間違えたか？もう一度、冷静にヒョンの書いたメモを見ながらボタンを押す

しばらく呼び出し音が鳴って
「…もしもし」
懐かしい彼女の声が聞こえた
車を停めている場所を伝えて電話を切る。しばらくするとこちらに向かってくる姿が見えたが…すごい怪しんでるなwwww

この車は中が見えないように完全対策をしてるからな。そりゃ普通怖いよな
腕を伸ばして助手席のドアを開けて乗るように言う
乗り込もうとする彼女。そして俺の顔を見て驚いた顔をしてそのまま止まる

いやいや、早く乗ってくれ。見つかったらヤバイんだから。驚くなら乗ってからにしろ。
「とりあえず早く乗ってください」
そう言うとハッとした表情をして車に乗り込んだ。
瞬間、彼女の方から香る甘い匂いにドキっとした。

…いや、だからって恋とかじゃない！たまたま好きな感じの匂いだった、ってだけ