ユンギside ページ22
ユンギside��
事の発端は何だったのか…
そもそも機内で俺の隣は空いてるかメンバーのはずなのに、何故か知らない人間が座っていて
俺が飛ばしてしまったプチトマトを何故か頭で受け止めて
余裕げに俺にそのプチトマトを返し←しかも半分潰れていたやつ！
うろたえる俺を尻目にホソクと笑い合って
俺の金は受け取らず
ホソクからだと受け取った
たぶん(いや絶対かなw)ぬなである彼女は、ほんの3時間程度しか隣にいなかったし、ろくに話もしてないけど…
何故か強烈に俺の記憶に残って…
あ、でも断じて言うけどこれは恋とかではなく…てかありえん
ただ、何かは分からないけど…興味が全くないと言ったら嘘だな。これは創作意欲なのか。新しく詩を書くための材料みたいなものなのか？
そんな事を帰りのバンの中でボーッと景色を見ながら考えていた
事務所に着き、車から降りると大きく伸びをする。ずっと座りっぱなしだったから腰が痛い。
今日はこれからまだ打合せをしなくてはいけないし、遅れてる作業も待っている。毎日の事だけど今日も寝るのは明け方かな。
必要な荷物を持ち、事務所に入ろうとする俺に後から到着したもう一台のバンに乗っていたホソクが声をかける
「ヒョン…実は」
話を聞きながら沸々と怒りが湧いてくるのが分かった。
毎回毎回、空港でのファン達の行為は危険だと言っていた。誰かが怪我してからじゃ遅いってあれ程言ってたのに。
そうは言っても俺たちのファンがした事は、俺らがした事でもある。責任は俺らにもある。
ホソクの迅速な対応のお陰で病院に連れて行くことになったらしいが、大したこと無いといいな
そしてあの彼女はきっと、大丈夫です、ってまた切ない顔で笑うんだろうな
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作者名：ぬな | 作成日時：2016年12月29日 17時
