知ってる? ページ18
いつのまにかグラスにはビールが注がれており、マネージャーさんが立ち上がって
「色々ありましたが、新しい出会いに…ん、なんか変な挨拶だな。ま、いっか。とにかくお疲れ様!Aさん、来てくれてありがとうございます。たくさん食べて、飲んでくださいね。会社のお金なのでwでは、かんぱーーい」
結局これは何の為の会なのかよく分からないけど、こんな豪華な食事ができる機会はそうないんだし。遠慮なく食べることにしよう!
ビールを一気に飲み干す。
ぷはー、美味い。久しぶりのビール。しかもよく冷えて!幸せ
と、向かいのキャップ君がそんな私に目を丸くしつつ嬉しそうに笑って
「はい、おかわりどうぞ」
ビールを注いでくれた
何杯かのビールと、美味しい料理を堪能しながら、いい具合に回ってきたアルコールの力を借りて周りをやっと見る事ができた
みんな、すごくイケメンばかりだ。こんなパラダイスみたいな所でご飯食べててバチが当たりそうだな
「Aちゃん!Aちゃんは僕たちのこと知ってるの?」
サクサクの天ぷらを堪能していたら急にそんな質問をなげられた。
質問者は凝視君。
てか初めはヌナって呼んでたのにいつの間にか名前で呼ばれてるし
歳は?とか日本の何処から来たの?などの質問はされてたけれど(ちなみに年齢を言った時、かなりヌナである事に驚かれたのは喜んでいいのか?)
凝視君のその質問で周りの空気が少し、少し変わった気がした。
『…あ』
「僕たち防弾少年団ってアイドルしてるの、知ってた?知ってる?僕のこと分かる?」
私が答える暇をくれない凝視君
「テヒョナ、黙ってwぬな、答えられないじゃん」
バンでずっと疑いの眼差しだった子が苦笑いしながら諭す
そしてまた私に注目の目が
『あー、実は知ってます。てか、ちゃんと分かったのは怪我して病院行った後だったんですけど…』
彼らが実は韓国だけでなく世界でも人気のアイドルだということは、怪我をしてマネージャーさんに病院に連れて行ってもらう道中で知ったのだった
もちろん、以前から防弾少年団という名前は知っていたけど何人組、とか個人の名前とか顔は知らず…
マネージャーさんに聞いてからネットで検索して初めて、あ!この子達だったのか!!と納得がいったくらいで
怪我をして痛みが酷かった何日かはあまり遠出ができなかったので、ひたすらネットサーフィンして彼らの事を勉強していた、のは黙っておこう
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作者名:ぬな | 作成日時:2016年12月29日 17時