デレるさん。【歌い手】

1日目 ページ3

夢主side


ピピピピッ


『んぅ〜...』


今日もいつもと同じく7時に起きる。



いつもと同じく顔を洗って、リビングに行く。




いつもと同じく朝ごはんを作って


そして








....いつもと同じく、そらるに抱き着かれる。




『もぉー、朝は忙しいんだからやめてって言ったじゃん』


そう言いながらそらるを引き剥がそうとする。



｢やだー。今日は徹夜でmix頑張ったの。褒めて。｣



と首に顔をうずめ、そんなことを言うそらる。



はぁ...とため息をつきながらも、


『お疲れ様ー。』


とそらるの頭を撫でながら言うと、


｢ふふっ、ありがとう。｣


とニコニコしながらテーブルへ移動するそらる。




いつもこうなのだ。



前は一緒に寝てたけど、その時はそらるがあまりにも私をがっちりホールドして寝るので、

夜は眠れないし、朝は起きれないので、ベットは別にしてもらった。



その代わり、
そらるは朝一番で私に抱きつくのが習慣になってしまった。




『じゃあ、行ってくるね。』



玄関でそらるにそう言うと、



｢待って、行ってきますのギュー。｣



『はいはい。』



とまたキツく抱き締められる。




...いつの間にかこれも習慣になってたなぁ


そろそろ行こうかな、そう思ってそらるから離れる。



｢あと、｣



背を向けてからそらるに言葉をかけられ、振り向くと



チュッ



｢行ってらっしゃいのチュー。｣



なんて。
微笑みながら言うそらる。


これはいつもの習慣じゃない。



たまにこんなことしてくるもんだから、調子が狂う。



顔に熱が集まってきて、恥ずかくなってきて、



『い、いってきます！！』



と、走って家を出た。



あぁ、心臓に悪い...、

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