9日目 ページ11
夢主side
『そういうことじゃ...っ..』
そう言うことじゃない。今のそらるも好きだよ。
そう言おうとしたけど、ここで怯んでいるようじゃそらるはこのまま変わらない気がして、
その言葉をグッと飲み込んだ。
「今の俺は好きじゃない?」
下を向いて言うそらるはさっきより肩を掴む手に力が入っているのがわかる。
ここではっきり言わなければ。
『私が好きだったのはクールで大人なそらるだよ。
デレデレしてて私がいなきゃダメなそらるじゃない。』
そう言い放つ。
目をうるませていたそらるは、とうとう涙を流し始め、
肩を掴む手もいつの間にか離されていた。
よくぞここまで言った。と自分を褒めてやりたいが、
なんだか罪悪感で押し潰されそうになって、
家を飛び出した。
スマホだけを握りしめ、走って。
彼女離れさせるだけのはずだったのに。
流石に言いすぎてしまった。
そらるを傷つけてしまった。
なんだか涙が溢れてきて、立ち止まる。
しばらくそらるには会えないな...。
一人で歩く夜の道は、静まり返っていて、
夜の闇に呑み込まれてしまう気がした。
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心愛 - 更新楽しみに待ってます! (2018年12月9日 3時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - そらるさんに愛されている夢主さんが羨まし過ぎる!続き楽しみにしてます! (2018年11月23日 23時) (レス) id: e4ce0e93b1 (このIDを非表示/違反報告)
オトハ - そらるさん、可愛い。まふ君は何をするかな? (2018年11月23日 10時) (レス) id: 4dd110c282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流雨 | 作成日時:2018年11月14日 21時