苺色に染まりたい【stpr】

余命【黄】 ページ4

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yellow side


僕が愛した人は余命3ヶ月。


そして今日は...


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『るぅとくんー！喘息治ったー！？』


そう言って、元気にこっちに向かって手を振っているのは、あいちゃん。僕の好きな人。


る｢あいちゃん、まだ治ってないけど大丈夫ですよ。｣


『そうか、そうか良かった良かった！！』


ニコニコしてる。彼女とはある日病院で出会った。僕は喘息が酷い時は入院する。病室で話しかけられて、音楽の趣味があって仲良くなった。


『ねぇるぅとくん、今日で3ヶ月目だよー...！もうどうしよう、何して過ごそうかなぁ』


そう。今日は彼女が余命3ヶ月と告げられてから、ちょうど3ヶ月ぴったり。彼女は重度のがんを患っている。


る｢そうですね...、何して過ごすんですか...？｣


彼女の前ではいつも通りしようと、前から決めてた。


『んー、るぅとくんお話しよう沢山...！私が飽きるまで！！』


それからは沢山話した、好きな音楽の話。最近食べて1番美味しかったものの話、この前読んだ本の話。沢山沢山話してくれた。


『るぅとくん、あのさ、。私に、もし明日が来たら...、明日も話に来てくれる、？』


いつも明るくて笑顔な彼女からは見た事ない、悲しく切ない顔だった。


る｢もちろん...！明日も来ますから！！｣




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そう言った彼女に、明日なんて来なかった。


彼女の病室に行くと、そこにはもう何も...、ベッドに1枚だけ白い封筒が置かれていた。
るぅとくんへと、綺麗な字で書かれていた。





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そこにはただ一文。



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好きでした。



あい
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