カレー食いてぇ。 ページ6
「俺って蘇生の力があんの？ やばいな、もしかして呪術界とかいう組織だけじゃなくて世界からも狙われるんじゃね？」
「そうだよ、ようやく状況を理解したかこの能天気め」
やっと落ち着いた柴田は再び紅茶を淹れなおしてゆっくり一口。俺も正座で美味しく頂いた。うめぇ。
そして机を囲みながら今後についてを話し合う。
「んで、俺ってやっぱり逃げた方がいいの？」
「当たり前だろ、呪詛師蘇生させてんだから。それも今世紀最悪の」
「へー、つまり俺は超すげーやつってこと？」
「呑気にも程がある……」
頭を抱える柴田。自分のことでもないのによくそんなに悩めるな。やっぱりお前は俺の一番の親友だよ。
ぽんぽんと肩を叩けば「誰のせいでこうなっていると……！」とまたキレそうだったのでこれ以上刺激するのはやめておいた。
怒ったらホント手が付けられねーからなコイツ。
「とりま、俺お腹空いたからカレー作っていい？」
「……そうだよな、お前はそういうやつだよな昔っから…………」
「なによその悟ったような目、ウケるんですけど」
「……」
「ごめんて」
本当に悟ったような目してんじゃん。おいおい溜息吐くなって、今日で何回溜息吐いてんだよ。幸せ逃げるってばーちゃんから教わらなかったか？ ほらほら紅茶飲んで飲んで。
すっかり諦め気味に溜息を吐く柴田の背中をさすっていると、ピロンと着信音。
柴田は徐にポケットからスマホを取り出し、内容を確認。そしてみるみる顔を青冷めさせていく。
どしたどした。
「おま……これ…………」
そう言って見せてきた画面には俺の顔写真。は？
え、ま。はあ？
「なんで俺の顔写真がお前の携帯に送られてくるんだよ、流石にこれは怖い」
「上層部から窓への通達だ……」
「はあ？ 窓って……確かお前が高校の時からしてるバイトだよな」
「ああ、そこからこの男を見つけ次第連絡しろっていうメールがきたんだよ。写真付きで」
沈黙が流れる中、俺たちは互いに顔を見合わせる。
え、これホントにやばいやつ？
口に出してもいないのに柴田は俺の考えていることが伝わったのかコクコク頭を上下に振る。
てか、俺が夏油傑を生き返らせたって情報が呪術界とやらにまで伝わるの流石に早すぎる。まだ一週間どころか一日も経ってないぞ。
まさかもう捕まったのだろうか？ 何やってんだよあのおっさん！
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ガシヤマ(プロフ) - セネリオさん» コメントありがとうございます！ 最近ギャグセンスを極められるようお笑いいっぱい見てます、面白いって言ってもらえて嬉しいです！ (3月28日 15時) (
レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - 文脈おもろすぎてウケる。オリ主同士でここまで面白くなるの，って驚きました。とにかく良き…！ (3月28日 9時) (レス) @page8 id: 989a98e326 (このIDを非表示/違反報告)
ガシヤマ(プロフ) - サンドレラ2世さん» コメントありがとうございます！ 男の友情は美味しいですよね、こういう友達いたらいいな〜って思いながらなんやかんやで生まれたのが柴田君です。最初はもっとモブみたいな感じにしようかと思ったんですけど結構主要キャラみたいになっちゃいました。 (3月11日 21時) (レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
サンドレラ2世 - 友情系大好きです。読んでてめっちゃ興奮しました。生まれてきてくれて有難うございます。 (3月11日 21時) (レス) id: 0ee11eb3e3 (このIDを非表示/違反報告)
ガシヤマ(プロフ) - 春の川さん» コメントありがとうございます！ オリ主同士の絡みってあんまり需要無いかな〜って思って結構省いちゃいました。今思うとものすごく後悔しています、はあ。 (2月12日 15時) (レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガシヤマ x他1人 | 作成日時：2024年1月21日 23時
