なんか知らんけど狙われてるってよ、俺。【呪術廻戦】

観念しましょう。 ページ15

「巻き込んでんのはどっちかというとアンタの方だろ」


「今はな。
　俺は今後の話をしている」


　ピリピリと張り詰めた空気。
　乾いた風が俺たち二人の間を通り過ぎる。


「それはつまり、大人しく僕達に捕らわれてくれるって意味で大丈夫？」


「ああ、そうだ。
　だが今後俺に何かを強制させる時、柴田を引き合いに出してくるのは絶対にやめろ。アイツの命を脅かそうもんならすぐに死んでやる」


「やけにあの男にこだわるね。何か事情でもあるのか」








「アイツは俺の、親友だ」








　力強く、ハッキリとそう言ってのけた。
　男は目を見開き、少し驚いた様子で硬直する。まるで俺を誰かと重ねているかのような目だった。
　
　しばらくの間沈黙が続いたものの、男はゆっくりと口を開いた。



「約束する、あの子に危害は加えない。もちろん、君にも」



　さっきまでとは打って変わって優しく、穏やかな声だった。
　心なしか威圧感も薄れ、表情も柔らかくなっているように見える。あまりの豹変ぶりに思わずポカンとした。

　何がきっかけで、何が変わったのか。それはさっぱりわからなかった。
　でも、状況は最初よりマシになったと考えていいだろう。

　男への警戒心はちゃんと持ちつつ、俺はひとまず安堵の息を吐いた。
　

超重要機密事項→←どうなる俺氏。

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