なんか知らんけど狙われてるってよ、俺。【呪術廻戦】

事の発端。 ページ2

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　爆弾が見つかったとかで東京と京都の一部区域が閉鎖となり、アベックたちが嘆いた今年のクリスマス。
　俺の家は閉鎖エリアから外れていたため大丈夫だったが、知り合いのアベックたちから『デート中止になったぴえん』というメールが大量に送られてきた。
　ざまあアベック、そのまま爆ぜて消えちまえ。

　だが、そんな素晴らしいクリスマスを過ごした次の日。
　気分転換で早朝に外を散歩していたらなんか化け物が見えるようになっていた。コスプレとかではなくどうやらマジモンのやつっぽかった。
　周囲は誰もその存在に気付いている様子はなく、俺だけが見えているらしい。

　怖い怖いと思いながら散歩を中断して家に帰ったら、玄関の所でふよふよ白いナニカが浮いているではないか。
　好奇心で触ってみると生きているみたいだったのでそのまま家に持ち帰って観察してみることにした。
　もちもちで温かく、生きているということだけはわかった。触り心地が良くてちょっと癒された。
　めっちゃいいスクイーズ見つけたわとか思って上機嫌で大学に行って、帰ってきた時もベタベタ触ってから寝た。

　そして次の日、俺の部屋でイケメンが寝ていた。

　なんでやねん。誰やねん。なに堂々と人の部屋で寝てんねん。
　ねん、ねん、ねん、のトリプルコンボである。え、マジどゆこと？

　とりあえずいつでも通報できるように携帯を構えつつ男を起こした。
　男は目を覚ますなり、「ここ何処!? え、天国？ こんなとこが！？！？」と騒いでいた。
　悪かったな、こんなとこで。

　そんで落ち着いて話を聞いてみるに、男は既に死んでいるらしい。
　名は夏油傑、クリスマスの日にヤンチャして殺されたらしい。

　でもお前生きてんじゃん、と指摘したら「本当に私は死んだんだよ信じて！」と詰め寄ってきた。
　いや生きてんじゃん、めっちゃ生きてんじゃん。なら俺の目の前にいるアンタは幽霊だってんですか？

　そしたら夏油とかいうおっさんは「ねえ、君私に何かした？」と聞いてきた。俺を疑うか、失礼な。
　何かしたっつってもアンタとは今日が初めましてだわ。強いて言うなら昨日白いふわふわ拾ってめちゃくちゃベタベタしてたことぐらいだわ。

　それを伝えたら夏油は「それだよ……絶対それだよ…………」と呆れていた。なんだコイツ。

　そこから男がはよ逃げろ逃げろって言い出して一つ前の話に戻るのだ。
　新幹線使って東京出る羽目になったよ、ぴーす。

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