【タイムリープ３回目】 ページ22
こだまが返ってくるんじゃないかと思う程の馬鹿デケー声で叫んでやった。
当のエンデヴァーは拍子抜けしたかのような顔をして「な、なんだお前は……」と困惑している様子。なんだチミはってか？ そうです、私が燈矢君の親友です。
いや〜、今日はヒョウ柄の服着てきたからね、萎縮してるのカナ？ ふっ、流石は俺。あのかの有名なエンデヴァーでさえもたじろがせるとは……これは伝説として後世に語り継がれることだろうな。
それはそうと……。
「アンタ、最近ずーっと焦凍につきっきりなんだってな？
そのせいでアイツめっちゃ拗ねてんだぞ！ その話してる時のアイツ超絶面倒くせぇんだぞ！ 俺と燈矢の時間に水差しやがってこの野郎！
詫びろ！ 謝罪しろ！」
「燈矢が、拗ねて……？」
「そうだよ！」
アイツ、会う度に「エンデヴァーが……」とか「焦凍が……」とか愚痴ってよう！ 会話の導入として使われることもあるんだからたまったもんじゃねぇ！ ああ思い出したら尚のこと腹立つ！
毎回俺がどんだけ気ぃ使って声かけてやってると思ってんだよ！ 慰めるのもそろそろ限界だわ！！
「アンタがアイツのこと心配してんのはわかるよ、俺もアイツのことちょっと心配だし。
でも本人が本気でヒーローになりたいって言ってんだから少しぐらい背中押してやれや！
最初っから諦めモードに入ってんじゃねーよ！！」
体質と個性が合わないからヒーローを諦めさせたい、その気持ちはわかる。親として当然だ。
だけどそれでもなりたいって言ってんだろ？ なら無下にせず応えてやれや、アイツの本気にお前が応えてやれや！
アイツは……燈矢は父親に反対されたとてヒーローになるって言って一人で頑張ってた。
もし、アンタが燈矢の夢叶えてやろうって一緒に特訓とかに付き添ってあげてればあの事故は……いや、あれに関しては俺のせいだ。
俺が何も考えずに適当言って燈矢を囃し立てたのが悪かった。責任転換もいいところだな。
でも、燈矢の未来を変えるためにはアンタ自身も変わってほしいんだ。
「……少しはアイツを、信じてくれませんか」
ポリポリと頭をかきながら、らしくもねぇクセーセリフを口にする。
するとエンデヴァーにも俺の真剣さがやっと伝わったのか、さっきとは打って変わって表情が変わる。
威圧的な空気も薄れ、親としての子への想いが見え隠れし始めた。それは、子育てに迷う父親の顔だった。
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ガシヤマ(プロフ) - なつさん» コメントありがとうございます！ ギャグ：シリアス＝７：３を意識しました。この物語の骨組みはギャグといっても過言ではない……！ (4月15日 20時) (
レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
なつ - 夢主の馬鹿さゆえにできたことでもあって最高でした。見ていて笑う場面が少しあってとっても良かったです！！ (4月15日 18時) (レス) @page26 id: 98eb2768f8 (このIDを非表示/違反報告)
ガシヤマ(プロフ) - 個人情報は処罰さん» コメントありがとうございます！ 荼毘君も好きだけどやっぱり幸せいっぱいの燈矢君も良きですよねぇ……！ (4月2日 1時) (レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
個人情報は処罰 - なんてっ…幸せなEnd…！！もう感服です！！ありがとう！！！！！！ (4月2日 1時) (レス) @page26 id: 8d392127e6 (このIDを非表示/違反報告)
ガシヤマ(プロフ) - みみさん» コメントありがとうございます！ まさかこんなに共感してくれる人がいるだなんて驚きです……！ 私も書いてる時「最高すぎる……これが原作であれ」って思いました（笑） (4月1日 15時) (レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガシヤマ x他1人 | 作成日時：2024年3月14日 23時
