【今】 ページ13
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「……ん？」
目が覚める。
ゆっくりと顔を上げれば、見覚えの無い和室が目の前に広がっている。何処だ此処。
というかまた大人に戻っている、タイムリープが終わったようだ。毎回思うけど何がきっかけで元の世界に戻れてるんだろうな、そこだけマジ謎なんだけど。
とりあえず身体にかけられてあったブランケットをたたみ、部屋の外へと出てみる。
長い廊下が続いていて、床はピッカピカ。掃除が行き届いていますなぁ。
「あ、目が覚められましたか！」
急に話しかけられて思わず肩が揺れる。
驚きすぎて勢いよく声の方向へと顔を向ければ、そこには眼鏡をかけた綺麗なお姉さんが一人。
やっべぇ、超絶俺の好みなんだが？
「ど、どどどどどどうも初めまして！ お、俺は……！」
「今年もお忙しい中、兄の命日に足を運んでくださってありがとうございます。
ゆっくり休めましたか？」
「……え？」
な、何の話？ 命日？ 誰の？
困惑のあまり直立不動になってしまった俺、そんな俺に対して「寝ぼけてらっしゃるんですか？ 警察のお仕事大変ですもんねぇ」と柔らかな笑みを向けてくる女の人。
いや待って、警察？
「け、警察？ 俺が？」
「そうですけど……？」
こ、この世界線の俺めっちゃ成功してるぅぅぅぅっ！！
公務員なってるやん！ 俺公務員になってる！ 定期テスト最下位常連だったこの俺が警察官なってもうてる！！
やっべぇぇぇぇぇぇ！！ 世も末どころじゃねぇぇぇぇぇ！！！！
ああ一旦落ち着け俺！ 鎮まれ俺！
ここは冷静にいかねーとな、警察官らしく冷静にな！ まずは状況を把握しねーと……。
「あの……失礼ですが、お名前は…………？」
すると彼女は天使みたいにクスリと小さく笑い、「あらあら、本当に寝ぼけてらっしゃるんですか？」と首を傾げた。
「冬美ですよ、轟冬美です」
「と、轟冬美！？」
衝撃のあまり素っ頓狂な声を上げてしまった。
轟ってあの轟だよな？ しかも冬美って、燈矢が話してた妹さんやん！ この子があの冬美さん！？
超絶可愛いじゃん俺の好みにドストライクだわ！ クッソ、こんなことならもっとアイツから深堀しとくんだった！！
……ん、そういや待って。思い返せばなんだけどさっきこの子、「兄の命日」って言わなかったか……？
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ガシヤマ(プロフ) - なつさん» コメントありがとうございます！ ギャグ：シリアス＝７：３を意識しました。この物語の骨組みはギャグといっても過言ではない……！ (4月15日 20時) (
レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
なつ - 夢主の馬鹿さゆえにできたことでもあって最高でした。見ていて笑う場面が少しあってとっても良かったです！！ (4月15日 18時) (レス) @page26 id: 98eb2768f8 (このIDを非表示/違反報告)
ガシヤマ(プロフ) - 個人情報は処罰さん» コメントありがとうございます！ 荼毘君も好きだけどやっぱり幸せいっぱいの燈矢君も良きですよねぇ……！ (4月2日 1時) (レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
個人情報は処罰 - なんてっ…幸せなEnd…！！もう感服です！！ありがとう！！！！！！ (4月2日 1時) (レス) @page26 id: 8d392127e6 (このIDを非表示/違反報告)
ガシヤマ(プロフ) - みみさん» コメントありがとうございます！ まさかこんなに共感してくれる人がいるだなんて驚きです……！ 私も書いてる時「最高すぎる……これが原作であれ」って思いました（笑） (4月1日 15時) (レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガシヤマ x他1人 | 作成日時：2024年3月14日 23時
