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あまりの勢いに気圧され、胸板を押して距離を取ろうとするもビクともしない。それどころか「……逃げるんですか？」と更に状況は悪くなった。
彼の指が私の首へと滑る。ゾワリ、と背筋が冷えた。
ホークスは何もかもを見透かしたように「大丈夫、殺さない」と私の額に口づけを落とす。小さなリップ音が鳴ったのを私は聞き逃さなかった。
「……よかった、やっぱり死ぬのは怖いんですね。貴方と言えど」
安心したように表情を緩ませる。そして「怯える貴方も愛おしい」と甘く囁いた。
ヒュッ、と喉の奥が鳴る。
狂気、今のホークスを表すのにピッタリの言葉だ。狂っていやがる。
これがホークスの本性であるのだとしたら、それを今まで隠し通してきたその気力には一周回って感心する。
重すぎる……流石の私でも引くレベルだ。
「ねえ、もう一度聞きますね」
ゴクリと唾を飲み込む。
今はもう殺してくれ云々言って騒いでいる程余裕があるわけではなかった。
ニコリといつもの優しい笑みを浮かべたホークスは首を少しだけ傾けて口を開いた。
「今、何をしたいですか？」
もう寄り添ってあげるだけじゃないから、そんな風に言われた気がした。
Fin.
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ガシヤマ(プロフ) - サンドレラ2世さん» コメントありがとうございます！ 夢主ちゃんの心情表現は丁寧に細かく書くことを心がけました。読んでいただきありがとうございます。 (3月13日 20時) (
レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
サンドレラ2世 - 読んでて凄くドキドキしました。夢主の心情が鮮やかに描かれていてよかったです (3月13日 8時) (レス) @page31 id: 0ee11eb3e3 (このIDを非表示/違反報告)
ガシヤマ(プロフ) - ひとやさん» コメントありがとうございます！ 夢主ちゃんには幸せになってもらいたいところですが……ホークスと相思相愛ってわけではないんですよねぇ。でも、私はこういうの大好きです。 (3月13日 3時) (レス) @page30 id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ひとや(プロフ) - 最後、タイトルをひっくり返したような文章で終わってあるのが本当天才かと思いました……夢主ちゃんのようなキャラも個人的に新鮮で、先の展開に加え、それに対して夢主ちゃんがどうなるのかまでとても気になりました！素敵な作品をありがとうございます！ (3月13日 3時) (レス) id: 47f18479c2 (このIDを非表示/違反報告)
ガシヤマ(プロフ) - サンドレラ2世さん» コメントありがとうございます！ 心温かいコメントのおかげで執筆活動が捗ります、本当にありがとうございます！ 皆さんから愛される小説を書けるよう精進します。 (3月11日 22時) (レス) id: d005014dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガシヤマ x他1人 | 作成日時：2024年3月1日 23時
