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「..なんだ?」
胸騒ぎがする。
何か、大変な災いが私に振りかかる気がして、周囲を見渡した。
何も無い。そう思っていたかった。
でも、見えてしまったんだ。
コチラに向かって鬼の形相で走ってくる、降谷零とか言う男を。
「東條ゥゥゥゥゥ!!!!」
FBIのスナイパーを追いかけるような声量で叫ぶ降谷に、頭痛がした。
「...なんだよ、騒がしいやつだな」
「なんだじゃないだろう!!!!」
そして、降谷はそれはそれはお怒りになり、私の車ストーリーを話し出した。
「なっ...なぜお前が知っている!!
まさか、風見がゲロったのか!?!?」
私も柄にも無く大声をあげてしまった。そりゃあそうだ。
仮眠室がダメだから泣く泣く車生活を始めたというのにそれまでバレてしまったのだから、次はオフィスで寝るとかしなくてはならなくなる。
「やっぱり本当だったんだな!?!?」
「かけたな、降谷ァ!!!」
久々に大声で話した。
この廊下を通ろうとした誰もが回れ右をし、どこかへ去っていった。
__公安内での会話__
「なぁ、お前ら見たか?」
「あぁ、降谷さんと東條さんの...」
「すごい迫力でしたね...」
「絶対怒られたくないです」
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作者名:#CANDY | 作成日時:2018年1月6日 18時