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file10 ((降谷Side)) ページ11

最近東條がぼーっとしていることが多い。

「おい東條、聞いているのか?」

「...悪い、なんだっけな」

東條は机に突っ伏している。大変珍しいことで、公安内で今ちょっとした話題になっている。
いつでもきちんとしている東條がだ。
何を話していても上の空。
挙句の果てに会議の時も酷かった。


__IN.公安会議__

「このことについて東條、
なにか意見はあるか?」

「...」

「おい、東條」

降谷はぼそっと東條を呼んだ。

「...なんだ」

「なんだじゃない!
当てられているぞ、東條」

「...有難う」

そう言うと瞬時に状況を理解した東條が立ち上がり、意見を述べたが...
____

「...東條、最近寝ているのか?」

「あぁ、寝ているよ」

「何時間くらい寝ている?」

「...さぁ、何時間だったかな。」

東條ははぐらかそうとしている。
昨日も俺は先に帰ってしまったが、少なくとも12時までは警視庁にいたんだろう。

「はぐらかさず言え。
それと、最近家に帰っているのか」

「...あぁ、家な。」

やっと顔を上げた東條の目は真っ赤に充血し、目の下が真っ黒になるほどの隈ができていた。

「!!...なんだ東條、その顔は!!!!」

俺はついつい声を荒らげてしまった。
すると全員がこちらを見た。

「ヒッ!
どうしたんですか東條さん!!」

「あぁ、この顔か...
最近どうも忙しくてな。」

全員が東條に問い詰めたが、東條は口を割らなかった。

家に帰っているのかと聞いたときも、適当にはぐらかされた。


「...大丈夫なのか、東條」

作者より→←file9



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作者名:#CANDY | 作成日時:2018年1月6日 18時

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