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ノーマンにあってエマにないものはたくさんあるが、鬼ごっこに関係する所を纏めると戦略の二文字に落ち着くだろう。
「正解。」
やった、とガッツポーズ。
エマに戦略の説明をし始めたレイの元に、年少者の相手をしていたノーマンが近づいて来るのが目に入り、ぐぐっと伸びをしながら立ち上がる。
最年長者の内誰か１人は、他の子供たちの近くにいなければならない。
強制されたことではないし、言われたことすらないが、それは確かにこの
「やっぱ違ぇな、あの３人は。」「あのレベルが一度に３人……ハウス史上初だって。」「あ〜、そりゃママも喜ぶわ。」
じまんの子。３人を賞賛する声が、口々に飛び交う。
私以外の、私と同い年の子供を持て囃す言葉は、私に棘となって刺さる。
「勉強も運動も、異様に飛び抜けてるもんな。」
「そうね。中でもダントツの頭脳を持つ、天才ノーマン。
その天才と唯一互角に渡り合える、博識で知恵者なレイ。
抜群の運動神経と驚異的学習能力で、常に他２人に追随するエマ。
そして、３人には僅かに及ばないものの、誰より努力家なA。」
振り向いて悪戯っぽくそういったギルダに、私の喉がえ、と音を溢れさせた。
首から上がかっと熱くなり、視線は勝手にふらふらと彷徨う。
「さ、３人と並べないでよそんな凄くないし……。」
ギルダから視線を逸らし、真っ赤になった頬を冷やそうと手で扇ぎながら早口にそう言う。
「マジ何食ったらそうなるんだよ！」と私の服を引っ張るナットに「食べてるものは一緒だよ、いつも一緒に食べてるんだから。」と返した。
「神経系から出来が違うんだよ、多分。」
じゃなきゃおかしい。むくれた口調に違わず、羨ましげな声が喉から出る。
「要するにバケモンなんだよ、
そう言ってノーマンの元に走り寄るドン。ばけもん、と先ほどの少々失礼な例えを唇で復唱した。
「次、ノーマン以外全員鬼ってのどうよ。」
聞こえてきたドンの言葉に、みんなが口々に「せこっ……。」と呟く。
あのレイでさえ呆れ顔を浮かべる中、ただ１人ノーマンだけはいつもの微笑みで「いいよ、捕まらないから。」とさらりと言ってのけた。
コニーが今日で最後ということもあり、何だかんだ盛り上がりを見せる子供たちに、私はただ口元に微笑みを乗せる。
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ツイステ怖い - 作者さん、あなた様ならできます。続きをどうかお願いします。表現の豊かさに脱帽です。もっと読みたいです。どうかお願いします。（骨折相当痛かったんですね） (2020年6月2日 21時) (
レス) id: 1cb56e4b11 (このIDを非表示/違反報告)
白子黒子(プロフ) - なぁさん» ありがとうございます！頑張って続編書きますので、そちらもよろしくお願いします！ (2020年3月21日 15時) (レス) id: 5bfad2b21a (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張ってください。続編楽しみにしてます (2020年3月21日 1時) (レス) id: 9381ef374c (このIDを非表示/違反報告)
白子黒子(プロフ) - 夏終朝凪さん» ありがとうございます！続編も楽しんでいただけるよう頑張りますね！ (2020年3月14日 15時) (レス) id: 5bfad2b21a (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 面白いです！続編も楽しみにしてますね！m(_ _)m (2020年3月14日 8時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白子黒子 | 作成日時：2019年3月2日 15時
