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ノーマンが聞きたいのはそんなことではないとと知りつつもよく動く口に、ここにいるのは私であり私でないことを感じた。
「いつから？ なぜ？ レイ、
否、さっきまで私が本当の私を忘れていただけか、と訂正してノーマンの問いに答える。
「私は
元々、
頭が良ければ長くここにいられることに気付いた時のことは、本当に覚えてない。それが当たり前でみんなわかってると思ってたし、単純にそれだけ昔のことなんだ。
そこに疑問を覚えたのはいつだったかなぁ……ごめん、歳までは覚えてないや。
私たちのために行われるテストの点数が高ければ高いほど里子に出されるのが遅いの、考えれば変なことはわかるでしょ。それに気付いたの。
そこからはもう、次々と。
教育に使っている機材にかけているお金がただの孤児院で賄える額じゃない。つまり頭の良い子供を育てたい出資者がいる。
里子に出された兄弟からの連絡がない。引き取った出資者が連絡させない、もしくは連絡できないような環境に置いている。そのような出資者に私たちを引き渡すママは味方ではない。
物資などが補給されるのは、決まって新しい子がハウスに来た日。ママにどこかへ買いに行く時間はない、門はこちら側からは開かない。
出資者とママは対等な立場にいない、ママすら外には出られない。
そして、里子に出される子を追いかけて門を見に行った。そこで見たもの、３人ならわかるでしょ。」
馬車の荷台に、胸に花を刺されて死んだ家族の姿。
花を刺したのは、ぼこりと額らしい場所から突き出たツノが２つ、骨の6本指、ぎょろりと縦に並んだ目玉。異形の怪物、人喰い鬼がそこにはいた。
言う事は言ったとばかりに息をつく私に、ノーマンが「なぜ、僕らを騙してたの？」と聞く。
当ててみてよ。そう言ってノーマンに向け挑戦的に笑いかける。ノーマンは、重々しく口を開いた。
「脱獄の、ため？」
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ツイステ怖い - 作者さん、あなた様ならできます。続きをどうかお願いします。表現の豊かさに脱帽です。もっと読みたいです。どうかお願いします。（骨折相当痛かったんですね） (2020年6月2日 21時) (
レス) id: 1cb56e4b11 (このIDを非表示/違反報告)
白子黒子(プロフ) - なぁさん» ありがとうございます！頑張って続編書きますので、そちらもよろしくお願いします！ (2020年3月21日 15時) (レス) id: 5bfad2b21a (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張ってください。続編楽しみにしてます (2020年3月21日 1時) (レス) id: 9381ef374c (このIDを非表示/違反報告)
白子黒子(プロフ) - 夏終朝凪さん» ありがとうございます！続編も楽しんでいただけるよう頑張りますね！ (2020年3月14日 15時) (レス) id: 5bfad2b21a (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 面白いです！続編も楽しみにしてますね！m(_ _)m (2020年3月14日 8時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白子黒子 | 作成日時：2019年3月2日 15時
