・ ページ14
・
宣言通りその日の内に、3人はドンとギルダを連れて図書室に消えた。
今頃ドンとギルダは、私の聞かされていないあの日の夜のことを教えてもらっているのかと物思いにふける。
だが、不思議と心は穏やかだった。
「「自分は信頼されている」と相手を信頼できているから、かな。」
不確かな言葉を手繰り寄せ、そう呟いた。正解な気がした。
その晩は、3人で語り明かした。
この2週間の錆びついたようだった空気なんてなかったように、ただ気楽に気軽に気安く笑いあった。
夜中、暗闇の中ベッドから起き上がり部屋を出るギルダと、こっそりギルダを追うエマ。
今日ギルダが、やたらとシスターに言い寄られていたことを思い出す。
起こしかけた体を、再びベッドに沈めた。信頼は誰かに言われてするものではないと、そう感じた。
それでも2人が帰ってくるのを起きて待っていてしまうのは、私たちが家族だからだ。
・
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ツイステ怖い - 作者さん、あなた様ならできます。続きをどうかお願いします。表現の豊かさに脱帽です。もっと読みたいです。どうかお願いします。(骨折相当痛かったんですね) (2020年6月2日 21時) (レス) id: 1cb56e4b11 (このIDを非表示/違反報告)
白子黒子(プロフ) - なぁさん» ありがとうございます!頑張って続編書きますので、そちらもよろしくお願いします! (2020年3月21日 15時) (レス) id: 5bfad2b21a (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張ってください。続編楽しみにしてます (2020年3月21日 1時) (レス) id: 9381ef374c (このIDを非表示/違反報告)
白子黒子(プロフ) - 夏終朝凪さん» ありがとうございます!続編も楽しんでいただけるよう頑張りますね! (2020年3月14日 15時) (レス) id: 5bfad2b21a (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 面白いです!続編も楽しみにしてますね!m(_ _)m (2020年3月14日 8時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白子黒子 | 作成日時:2019年3月2日 15時