coffee time 【YG】 (ページ7)

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「Aさん、どうだった?!」

『あー、…ヒョンソンさんとのお見合いですか？』

キラキラしたおばさま達に見つめられ、苦笑いをする。

『ごめんなさい、お断りします。とても良い方なのですが、私にはもったいなくて…。』

お見合い、と言われているだろうから、もしマダムに聞かれたら断ったといっておいてくれ。
と頼まれたので、今こうして社長会議のマダムたちに伝えているのだが…。

「あらぁ、そうなの？」

と、あからさまにつまらなさそうな顔をするマダムたち。

やっぱり、若い子のタイプではなかったのね。
若い子って、難しいわ…。

と悲壮感まで漂わせて紅茶をすすられる。

アンタらが勝手にやったことでしょうが！
…とも言えなく、申し訳なくなる。

そして、ここからが私への試練だ。

「若い子」と言いながら、私を非難するのだ。

「まあ、最近の若い子は…」

ほら。来た。

「結婚に対する意識が低いのね…。」

「私のころは２０くらいで婚約はしていたわ。」

「少子化も問題ね…。」

「他人に興味が持てないのよ。」

「婚活、って言葉は私らの時代はなかったわよねぇ」

「ねぇ、本当に」

……

前の時代がどうだったかなんて私には分からないし、今とは違う。

私に間接的に文句を言っているのは気づいていないフリをして、紅茶をすする。

早く解散しないかな。

未だに続けられる「若い子は…」を聞き流していると、その会話が突然消えた。

驚いて顔を上げる。

「もう一回言いましょうか？若い子は、ちゃんと考えて生きてますよ。今は昔に比べ、女も働いて生計をたてるような時代です。結婚にこだわらなくてもいいのではないでしょうか。」

あらやだ、イケメン…。