coffee time 【YG】 (ページ22)

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あの日からヒョンソンは、毎回定休日の朝にやってきて、毎日違うスタイルでやってくる。

対応しなければいいだけなのだが、今日のスタイルを見たいという好奇心が勝ってしまい、扉をあけてしまう。

モニターでは姿が見えないように隠れられているからね。

『あんた懲りないね。』

「いつになったら振り向いてくれるんだ？」

『いつになったら諦めるの？』

開いた扉に部屋着で寄りかかりながら、ヒョンソンを見上げる。

今日はヤンキーコーデらしい。

ん～微妙。

いつも大人しい服着てたからか、なんかなりきれてないし。

「どう、惚れた？」

『全然。』

「…まだダメかよ。」

コイツは顔がいいから、何をしても似合うんだけど、付き合うつもりはない。

『じゃあ、さっさと帰りなよ。』

そう言って手を振って扉を閉めようとすると、割り込んでくる足。

『え、何？』

「おい、」

そのまま閉めかけた扉を手でこじ開けて、胸倉を掴まれて引き寄せられる。

『痛っ、何すんのよ。』

「俺がここまでしてんのにまだ落ちないわけ？」

『…は？』

ずいっと顔を近づけられる。

無表情な顔だが、胸倉をつかむ力が普通ではない。

…ものすごく怒っている。

「いつまで俺を待たせるんだよ。」

『ずっと追い払ってるじゃん！あんたが諦めないからっ…』

二の腕を強く握られ、思わず顔をゆがめる。

「いい加減にしろよ。俺の時間返せ。」

真っ黒に染まったヒョンソンの目。

これはやばい。

頭の中で警笛が鳴る。

『あ、あんたが勝手にしたことで
しょうが！』

「っおい！」

叫びながら、彼を振り切って、急いでドアを閉めた。