coffee time 【YG】 (ページ14)

今日:2 hit、昨日:13 hit、合計:163,522 hit

１４ページ14

ヒョンソンは毎日…ではないが、よく店に顔を出すようになってきた。

そのたびに私はイライラする。

『何なの、最近。よく来るけど。』

「お前の手作りが食べたいんだよ。」

『……』

口を開けば甘い言葉。

キュンとも来ないし、むしろ言われすぎて鳥肌も立たなくなってきた。

ヒョンソンはいつも通りランチを食べ、伝票の値段を確認する。

そして財布からお釣りの出ないようにきっちり机の上に出してから、レジへ並ぶ。

…そういうとこ、変わってないんだよなあ。

「なあ。」

『なに？』

精算中に話しかけられ、ヒョンソンに目を向ける。

「…彼氏できた？」

ニヤッと笑った顔が見える。

私を振ったアンタが言うセリフじゃないでしょ！

『はあ？！いないけど。』

「じゃ、好きな人は？」

なぜか勝ち誇った顔をしたヒョンソン。

それもアンタが言うことじゃないじゃん！

何なのその顔！めっちゃ腹立つ！

っていうか何でそんなこと聞くわけ？！

『……ほんとに何なの？』

「いや？知りたいなっておもって。」

『ヒョンソンが知る必要ないでしょ。ほら、お釣りはないから早く帰って。』

手でしっしっを追い払う。

ヒョンソンは「今日は大人しくかえりまーす」なんて言って帰っていったけど、“今日は”ってなに？

あーもう、もやもやする。

次あいつが来たら、お父さん用の超ブラックコーヒーを出してやる！！