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高橋くんと寄り道したのは、公園。
雨の日の公園には、当たり前だけど遊具で遊ぶ子どもなんていなくて私と彼で貸し切りだった。
公園の真ん中辺りにある、東屋に入り傘をたたみベンチを腰かける。
「クラブの黒服、やってんねん。」
「…黒、ふく…」
「知らんか。ボーイって言ったらわかる？」
給料めっちゃええから、そう言ってベンチに立てかけた傘から流れる水を見つめた。
「大変じゃないの？」
「え？」
「夜の、お仕事なんじゃないの？」
「まあな、高校生やって隠してるし。」
この時期にしては少し肌寒いのは、雨のせいだと思う。
私は、無意識に体を縮こませた。
「そっか、頑張ってね。」
「…もう帰るん？」
「かえ…らない。」
「なら、もっと話そうや。俺のことやなくて、西野さんのこと」
私のスクールバッグを掴んで、帰るのを阻止した彼は、私の目を見てそんなことを言った。
「私は別に…普通だよ。」
「じゃあ、普通ってなに？」
「学校行って勉強して、家帰ってテレビ見たりご飯食べて…寝る。」
「寝る、って。それはわかるわ」
「だから普通って言ったのに。」
「普通がどんなにええかは、普通やなくなった時に初めて気づくもんやで。」
まっすぐ前を見据えて言ったその横顔に釘付けになる。
隣にいるのは、確かに制服を着た彼なのに、知らない人のような気分になった。
「あと、あっこのコンビニは変なやつ多いから近づかんほうがええで。」
帰り道、唐突に言い出した彼に一瞬なんのことかわからなかったけど、私と彼が共通して知ってるのはきっと新宿のあのコンビニ。
もうつけたりしないよ、なんて思いながら、彼のぶっきらぼうな優しさを感じていた。
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コロ - ヤバイです。素敵な作品でみいってしまうというか、、、すごく感動しました！こんな神作始めてです！ (2020年5月15日 21時) (
レス) id: b14fc19f6c (このIDを非表示/違反報告)
那都(プロフ) - とても面白かったです！大晴くん推しなので、くっついてくれて嬉しかったです！1つ気になるのですが、あのオーナーは誰を想定していたんですか？私の中では室くんだったんですが、、教えて頂けたら嬉しいです！ (2019年11月25日 22時) (レス) id: c96a99fffa (このIDを非表示/違反報告)
はらへり - わぁぁぁ！気になります気になります！前回の作品に続いて応援しています！楽しみにしています(^ ^) (2019年6月12日 18時) (レス) id: aacee0baab (このIDを非表示/違反報告)
純鈴(プロフ) - 凄い面白いです！これからの展開にドキドキしてます。更新頑張ってください。待ってます！！ (2019年5月28日 23時) (レス) id: f70ff81fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2019年5月19日 20時
