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「ごめんっ、待たせたな！」
迎えに来た大晴の吐く息は、真っ白だった。
「…もしもし。」
「A！？よかったぁ、出てくれて。」
「…ごめん。」
「今どこ？家？
俺今、病院まで探しに来たんやけど、もう帰ったよって言われて…行き違いやったみたいやなぁ。」
電話越しの彼の声からも、心配してくれてたのが痛いほど伝わってきた。
「ううん。」
「え？」
「今、難波にいる。」
「え難波？あ、パークス？」
「…ううん。
ひっかけ橋。」
一瞬、間が空いた。
「わかった。今すぐ行く。」
そう言って切れた電話。
彼とのトーク画面を開くと、山ほど来てたメッセージと不在着信。
そして程なくして届いたスクショは、難波までの電車の乗り換えと到着時間を知らせる経路案内だった。
こんな時にでも、彼を謝らせてしまう自分が嫌になる。
「ごめん、…ごめんなさい。
私…わたしっ！」
「A。」
その声が少しおかしかったのに、その時は取り乱してて気づけなかった。
「アホやし、女の子の気持ちとか分からんし、気もきかんし、でもそんな俺と今までおってくれて、ありがとう。」
手渡された小さな包み。
「なにが喜ぶかわからんくて、でもAよくイヤリングしてて、これなら似合うかなぁって。」
「たい、せい？」
「こんなこともあったなぁって。
たまに思い出してくれたら、嬉しいかな…」
彼の口はよく動くし、ちゃんと頬も緩んでいるのに、その顔はどうしても笑ってるようには見えなくて
「ってごめん、俺キショいよなぁ(笑)」
「ここ、危ないから。
俺帰ったら、はよ来てもらえよ。」
「…待って、」
「…バイバイ。
今度また会ったら、友だちでおってくれる？」
眉を下げて懇願した、
そんな彼に、肯定も否定も出来なかった。
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コロ - ヤバイです。素敵な作品でみいってしまうというか、、、すごく感動しました！こんな神作始めてです！ (2020年5月15日 21時) (
レス) id: b14fc19f6c (このIDを非表示/違反報告)
那都(プロフ) - とても面白かったです！大晴くん推しなので、くっついてくれて嬉しかったです！1つ気になるのですが、あのオーナーは誰を想定していたんですか？私の中では室くんだったんですが、、教えて頂けたら嬉しいです！ (2019年11月25日 22時) (レス) id: c96a99fffa (このIDを非表示/違反報告)
はらへり - わぁぁぁ！気になります気になります！前回の作品に続いて応援しています！楽しみにしています(^ ^) (2019年6月12日 18時) (レス) id: aacee0baab (このIDを非表示/違反報告)
純鈴(プロフ) - 凄い面白いです！これからの展開にドキドキしてます。更新頑張ってください。待ってます！！ (2019年5月28日 23時) (レス) id: f70ff81fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2019年5月19日 20時
