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「なんでこんなことをしたの？」
「それは…患者さんが少しでも楽になればと」
「そう。でもそれは、あなたの判断だけでやっていいことなの？」
「それは…」
「もういいわ。」
実習が始まったら、彼のことを考える時間は減った。
それほどに、夢を叶えるということは、大変なことだった。
家と学校と病院の往復。
それに加えて、来年からは国家試験の勉強まで入るのかと思うと、私はやっていけるのかと心配になるほどだった。
夏休み、去年は彼と遊びに行ってた季節だ。
学校生活が忙しくアルバイトを辞めてしまった私は、毎日家でゴロゴロしてた。
そんな私を見かねたお母さんは、友だちに会いに行くから着いてこないか？そう提案した。
東京から2時間半ほど。
降り立った22番線の階下には、在来線のホームが何本も見える。
ボーと立っていたのはどうやら大変迷惑になっていたようだ。
「あ、すいません」
「ええよええよ、気いつけや？」
聞き慣れたイントネーション、そしてエスカレーターでは右に寄る街。
「ここが、大阪…」
「あ！さっちゃん〜！！」
てっきり乗り換えるのかと思っていたのに、お母さんについて行くとエスカレーターを降りて改札を抜ける。
駅前のロータリーで、お母さんを呼ぶ声が聞こえた。
「2人ともよお来たね！
車停めてあるから」
そう言われ、車まで案内してくれその人が乗り込んだのは助手席。
「ごめんねぇ、狭い車で。」
「もしかして？
えぇ、イケメンだから町で会っても気づける自信ないなぁ」
「えぇ、そう？無愛想やけどね〜
やっと免許取ったから乗せて練習させとるんよ。」
「やっとってなに？
おかん、もう俺若葉マーク外れとるけど。」
バックミラー越しに目が合う。
何を言ったらいいかわからない私はただ会釈をした。
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コロ - ヤバイです。素敵な作品でみいってしまうというか、、、すごく感動しました！こんな神作始めてです！ (2020年5月15日 21時) (
レス) id: b14fc19f6c (このIDを非表示/違反報告)
那都(プロフ) - とても面白かったです！大晴くん推しなので、くっついてくれて嬉しかったです！1つ気になるのですが、あのオーナーは誰を想定していたんですか？私の中では室くんだったんですが、、教えて頂けたら嬉しいです！ (2019年11月25日 22時) (レス) id: c96a99fffa (このIDを非表示/違反報告)
はらへり - わぁぁぁ！気になります気になります！前回の作品に続いて応援しています！楽しみにしています(^ ^) (2019年6月12日 18時) (レス) id: aacee0baab (このIDを非表示/違反報告)
純鈴(プロフ) - 凄い面白いです！これからの展開にドキドキしてます。更新頑張ってください。待ってます！！ (2019年5月28日 23時) (レス) id: f70ff81fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2019年5月19日 20時
